世界のモンスターを描く:コカトリス

米国のイラストレーター Jordan K.Walker氏 が、伝説上の生き物 コカトリスのデザイン&描き方を紹介します


Jordan K.Walker
イラストレーター | 米国

コカトリスとは

 

 

コカトリスは恐ろしいクリーチャーとして知られ、元々は「若い雄鳥の頭と胴体」「ドラゴンの翼」を持つ巨大なヘビ(サーペント)として描かれていました。肥えた雄鳥より大きくなることはめったになく、凶暴で縄張り意識があるため孤独に生きています。「カエルまたはヘビの体内で、ニワトリの卵が孵化したもの」と言われ、アフリカ北部の砂漠からヨーロッパの全土に広がりました。行く先々で伝染病や病気を広め、植物を枯らすと信じられています。近づく者には有毒な臭い息を放ち、水分補充に使った泉や小川は、毒の唾液で汚染されます。伝説によると、その目を直視した者は石化するそうです。コカトリスを狩るときは、石化しないように鏡の反射を肩越しに見ながら戦います。人間以外の天敵にイタチがいますが、逆にこの恐ろしいクリーチャーに捕まり、命を落とすこともあります。