キャラクタースカルプトの秘訣:『Steampunk Huntress』のメイキング

プレゼンテーション 1:カメラアングル

カメラアングルは彫像の重要度を示すのにも役立ちます。図のようにカメラが高すぎると、キャラクターが困っていたり、弱っていたりする状況になります。アイレベルのカメラは、そのシーンで被写体が大きな価値を持っていることを意味します。低いカメラアングルにすると被写体に迫力が出ます。これらは、多くを観察して得た私の理論です。実際に効果があるので紹介しています。

カメラアングルによって、キャラクターの強弱が決まる

プレゼンテーション 2:ライティング

ライティングは最も重要です。しかし、スカルプターはよくミスをしています。素晴らしい仕事をしても ライトがうまく当たっていない作品は注目を浴びません。今回は Arnold でレンダリングしましたが、基本的な部分はどのレンダラーでも同じです。キャラクター ライティングに使うライトは 3つで十分です。

最初の図のように、キーライトを頭上に置いています。地球上では、頭上にある太陽から影が作られます。そのため多くの人は、特殊な方向にできる影を見ることに慣れていません。屋内でもライトは頭上にあります。

キーライトをキャラクターの前に置いたのが、2番目の図です。角度を変えるだけで、キャラクターのディテールがよく見えるようになりました。もしライティングに苦労しているなら、簡単なコツを 1つ紹介しましょう。それは、他のアーティストのイメージを元に、そのライティングを再現してみることです。目標を設定すれば、そこに向かって取り組めることでしょう。

私的キャラクターライティング理論

キャラクターの前にキーライトを配置したイメージ

アドバイス:妥協しない

最後のアドバイスです。繰り返しになりますが、ここでもう 1度念押ししておきます。最初の試みに満足してはいけません。妥協すると自分に嘘をつくことになり、自分の安売りにもなります。かつて、私も妥協したことがあるので、同じ失敗をしないでください。

下の図を掲載した理由は、私の反復回数を示すためです(付け加えておくと、これらは 3分の1に過ぎません)。

最初の試みに満足することなく、さまざまなパターンを試しましょう

▼Steampunk Huntress(3dtotal Gallery)
https://3dtotal.com/galleries/zemdd/steampunk-huntress-dc

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編集:3dtotal.jp