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ZBrush の基本を知る – ポージング編

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ポルトガルのスカルプター/イラストレーター/3Dアーティスト Ricardo Manso氏が ZBrush ビギナー向けに、知っておくべき基本を解説します。今回は「ポージング」です


Ricardo Manso
スカルプター / イラストレーター / 3Dアーティスト


チュートリアル「ZBrush の基本を知る」シリーズへようこそ。これまでに モデリング と テクスチャリング をほぼ終えたので、トランスポーズマスター(Transpose Master)ツールでポーズを付けていきます。

ZBrush の45日間無料試用版は 試用版のページ からダウンロードできます
※本チュートリアルでの表記(UI等)は英語です(ZBrush 4R8 から日本語表示が可能)

ステップ01:シンメトリを崩す

ポージングを始める前に、キャラクターについてよく考えておくことは、ストーリーを伝える上で特に重要です。ポーズによって、個性が出て、作品にダイナミズムが加わります。

モデリングではシンメトリ(symmetry)をオンにすると便利ですが、キャラクターにポーズを付けるときは、シンメトリをオフにします。ポーズを元に戻せるように、新規レイヤーを作成([Tool]>[Layer]>[+]ボタンをクリック)しておきましょう。レイヤーには[REC]と表示され、行なったすべてのアクションがそのレイヤーに記録されます。必要であれば、複数のレイヤーを追加できます。また、スライダを左に動かすと(0に戻すと)、モデルが記録を開始する前の状態に戻ります。

新規レイヤーに変更を記録しておくと、左右対称の状態に戻すことができます

先ほど述べたように、これは、後の工程でシンメトリにする必要あるときに便利です。レイヤーは、ブレンドシェイプとして Maya などの他のソフトウェアにエクスポートできます([ZPlugin]>[Maya Blend Shape])。

レイヤーを他のソフトウェアにエクスポートできます

ステップ02:トランスポーズマスター(Transpose Master)

すべてのサブツールで同時にポーズを付けるため、すべて表示しておく必要があります。キャラクターにポーズを付ける最適な方法は、トランスポーズマスター([ZPlugin]>[Transpose Master])の使用です。これで、一時的に複数のサブツールを結合して、すべてを1つのモデルとして扱えます。適切なポーズができ上がったら、サブツールに分けます。

キャラクターが手にしているボックスを作成

トランスポーズマスターは、必要に応じて、さまざまな使い方ができます。今回は通常の使い方をしましょう。この機能を使うには[Zplugin]>[Transopose Master]>[TPoseMesh]をクリック。動かしたくない部分はマスクします。どれでも好きなブラシを使ってください。終わったら、[TPose > SubT]を選択、マスクされていないサブツールに対して ZBrush が自動で変更の情報を転送します。

トランスポーズマスターのパネルウィンドウ

ステップ03:ZSphere リグ

トランスポーズマスターでポーズを付ける方法の1つに「ZSphere リグ」があります。この手法では[TPoseMesh]をクリックする前に[Zplugin]>[Transopose Master]>[ZSphere Rig]([TPoseMesh]ボタンの下)をオンにしておきます。これでモデルの内部にリグを構築すれば、手早く簡単にポージングできます。

ZSphere を使うと手早く簡単にポーズを付けられます

[ZSphere Rig]をオンにしたら、前ステップと同じように[TPoseMesh]で表示されているすべてのサブツールを一時的に結合します。ZSphere が表示されるので、ショートカットで移動[M]、回転[R]、拡大縮小[E]を行い、内部リグを作成。キャラクターは左右対称なので、シンメトリをオンにしておきましょう。これで両側を同時に作成して、リグを中心に維持できます。内部構造に新しく ZSphere を追加するときは、その都度[Draw]モード[Q]をオン、追加したい場所をクリック&ドラッグします。人間の骨格と似たような内部構造を作り、主要な関節やウエストなど、回転させたい位置にそれぞれ ZSphere を配置します。

[Draw]モードをオン、新しくZSphereを追加します


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