Q. 自己紹介をお願いします

こんにちは！ 小南 春斗（コミナミ ハルト）といいます。最近20歳を迎えました。キャラクターモデラーを目指して、専門学校で CG を学んでいます。クリーチャーや、それを引き立たせるライティングと質感を制作するのが得意です。好奇心を大事にしてます！

Mekashi Gecko #1

Q. 「Curiosity -好奇心！」には子供の冒険のような感覚がありますが、それが作品のねらいでしょうか? また、制作ワークフローについておしえてください

面白いシルエットやたくさんの質感を表現して、冒険心のようなワクワク感を感じてもらうことが目標でした。バッグと荷物の質感や顔の表情で、キャラクターがどんな性格か、どんなストーリーかが思い浮かぶような画作りを目指しました。それと、この「Curiosity」には、1年前に制作した自分の作品からの成長を比較するためという理由もあります。

ワークフローについては、最初に Maya で簡単なモデルとカメラを作成して構図を決めました。そこからイラストで完成図のラフを描きました。最初のうちに完成をイメージすることを自分は大事だと思っています。

次に、キャラクターやプロップのモデリングを ZBrush で行い、Substance Painter でテクスチャを作成し、リトポロジや UV、リギング、ライティングには再び Maya を使って行いました。レンダラーは Arnold を使用しています。最後に、レタッチには Photoshop を使用しました。

1年前／最近

Q. ポートフォリオには生き物の作品が多いようですが、面白い外見のクリーチャーを作るのが好きですか? また、そのアイデアはどうしていますか?

面白い生き物を制作するのは昔から大好きです! 生まれ育った環境がとにかく自然豊かで、たくさんの虫や動物と触れ合ってきた経験が影響していると思います。将来はこれを活かすことが出来る仕事に携わることが私の夢です。

アイデアが欲しい時にはよく動物園や水族館に足を運んでいます。色々な種類の動物の見た目や行動をじっくりと時間をかけてを観察していると、次の作品に活かせそうなアイデアと創作意欲が湧いてきます。気づいたら、月に2回以上は行ってしまいます!

「Morning -オオスカシバと朝の森」

Q. 1年前の作品と比べると進歩が目覚ましいようですが、次は どのような分野に力を入れようと考えていますか?

少し恥ずかしいですが...笑。1年前のこの作品は、CG を学びはじめて間もない頃に制作しました。キャラクターがメインですが、手に持っている槍の質感のビフォーアフターもお気に入りです。

次に、挑戦したいことには、ドラゴン等のディティールの細かいクリーチャーを作ってみようと考えています。もしくは、トゥーンレンダリングにもチャレンジしてみたいですね。

1年前の作品

Q. アニメーションをつけたらぴったりだと思いますが、アニメ制作をしたいですか? それとも、つくったクリーチャーをゲームやVFXで使いたいですか?

映像業界で働いてみたい気持ちもありますが、ゲーム業界の方が気になっています。自分の作ったクリーチャーやプロップが、インタラクティブに動いているのを見てみたいです。

できることなら、「モンスターハンター」シリーズの CAPCOM や「ポケモン」シリーズの Game Freak、Creatures などの、クリーチャーとその世界観を表現するのが得意な会社で制作に携わってみたいです。

3D初心者に最適なソフトや必要なPC環境はどれくらいでしょうか? また、誰でも始められるのでしょうか?

私は主に Maya を使っていますが、チュートリアル動画も豊富で、無料で使える Blender もオススメです。Core i7 9750H の CPU と GeForce GTX 1650ti のグラフィックボードを搭載したノートパソコンを使っていますが、十分な働きをしてくれています。メモリは大きなサイズを用意しておくのがオススメです!

楽しんで CG に取り組むことが出来れば、未経験でも1年でかなり上達することが出来ると思います!

「Curiosity -好奇心！」

Q. お気に入りの おすすめアーティストは誰ですか?

岡田恵太さん、森田悠揮さん、 山村れぇさん、村山竜大さん...。尊敬しているアーティストは沢山いますが、4名に絞ると この方々です。凄く魅力的なクリーチャーを作られているので、是非チェックしてみて下さい！

小南さん、お時間をいただきありがとうございました。(3dtotal.jp)

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