色と光:インテリアデザインや建築ビジュアライゼーションにおけるセオリー

光:ライティング

インテリアデザインに欠かせないもう1つの要素が「光」です。スタイルを重視しながら空間を照らし、さまざまなムードを作り出すのに役立ちます。

優れたライティング(光の調整)は、安全で快適な環境を作り出すとともに、インテリアにスタイルを与えたり、部屋に特別な表情を与えたりすることができます。適切な空間ライティングでは、暖色の光、寒色の光、色と光のバリエーションなど、光の使い方によって、その場の雰囲気や印象を変えることができます。

 

01 ナチュラルライティング

デザイナーがまず見るのは、光の向きと光を受ける場所です。建築家は環境に最大の光量を実現するため、最適な場所に窓を作り、デザイナーは光の跳ね返りの原理で環境を照らすため、壁や床に最適な色を選びます。通常、商用と個人制作のレンダリングは同じアプローチで行われます。

自然光(ナチュラルライト)を使えば、環境全体が均一な光になり、すべての家具が見えるので、見る人は環境とすぐにつながり、すべてを明確に理解することができます。それは、納得のいくイメージとなるでしょう。

その一方で、ナチュラルライティングは、シーンを特別な雰囲気で照らすことのできる絶好の機会です。デザイナー特有のアプローチで、イメージに対する印象を変えることができるでしょう。

02 タスクライティング

勉強や料理などで、誰もが日常的に使っているごく一般的なライティングです。視覚的な明瞭度を高め、目が疲れないようにするものです。3D映像制作で気をつけてほしいのは、この光がスポットライトの役割を果たすことです。そのため、光が強くなりすぎないように意識して、光の減衰も考慮します。そうすることで、鑑賞者はストーリーをより深く理解できるようになるでしょう。

03 美的、際立たせるライティング

非常に特殊なアートやシンボル、彫刻を展示するために使われる手法です。公園や有名な広場でよく見られますが、下の図では美しい女性を照らし、この方法がいかに効果的であるかを示しています。

最後になりますが、ライティングは特定のムードを強調することもできます(正しい構図を選べば、神秘的なストーリーを演出できるでしょう)。この点については、「色と光:映画的なアプローチ」で詳しく解説します。

 

 


編集部からのおすすめ: 色、構図.. アートのセオリーを学ぶ/再発見するには、書籍『デジタルアーティストが知っておくべきアートの原則 改訂版』そして、『続 デジタルアーティストが知っておくべきアートの原則』をおすすめします。

 


編集:3dtotal.jp