惑星着陸シーン『LANDED|上陸!』のメイキング
05 色の追加
レイアウトでは全体の構図を重視したため、テクスチャと色はできるだけシンプルにしました。シーンのほとんどを暗くするため、テクスチャを追加してもあまり見えません。そこで、emission で宇宙飛行士の一部を発光させ、全体のディテールアップにつなげました。
色はシンプルにして、宇宙飛行士の一部を発光させる
06 ライトのセットアップ
ライトは 2つにして、黄と赤が混ざり合うようにしました。黄がキーライト、赤がリム/フィルライトのようなものです。少し未来的で面白味を保ちつつ、サイバーパンクのテーマも取り入れています。
光の色で遊ぶのが 私は好きです。全体のルックに影響するのは理解していますが、ポスプロの微調整なしで、美しい仕上がりになる場合もあります。
キーライトは黄、フィルライトは赤
キーライトとフィルライトの配置
07 焦点の設定
これでシーン セットアップはすべて完了し、レンダリングの準備が整いました。では、Maya のお気に入りツール、カメラの被写界深度オプションを設定していきましょう。私は深度パスをレンダリングして最適化するのではなく、Maya の[被写界深度]を使って、シーンをライブで確認するのが好みです。レンダリングは Maya で 9割整え、残りの 1割を合成で足せばよいでしょう。今回は宇宙船に焦点を置くと同時に、宇宙飛行士の発光でボケ味をうまく出しています。
Maya の[被写界深度]をライブで整えていきます
08 レンダリングの準備
カメラの焦点を設定したら、レンダリングの最終段階で[レンダー設定]を行います。ワイドの高解像度が好みなので、2200×1000 にしました。レンダリングがきれいに仕上がるように、サンプリングはいつも Min Samples(最小サンプル数):32、Max Samples(最大サンプル数):128 で行っています。
レンダー設定(Redshift)
09 合成
まず、モノクロの明度をいじって試します。気に入ったのは、よりシネマティックなルックになったときでした。そこで、カラーとモノクロの両バージョンを残すことにしました。Photoshop では、ほこりのような粒子とカメラフレームを追加して、レンダリングの神秘性を高めています。
Photoshop で白黒調整レイヤーを追加
フィルムグレインを追加
カメラフレームと粒子を追加したモノクロ版
カラー版
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