ロボットのいる部屋『Chill Night|チルナイト』のメイキング

ベトナムの Ahmad Turki氏 が、ロボットのいる部屋「Chill Night | チルナイト」のメイキングを紹介します


Ahmad Turki
ライティング アートディレクター(Sparx)|ベトナム


はじめに

皆さん、こんにちは。Ahmad Turki です。これから『Chill Night|チルナイト』のメイキングを紹介します(※以下のリンク先からプロジェクトデータをダウンロードできます:https://renderman.pixar.com/robot-room)。

 

「Chill Night|チルナイト」(使用シーン:Robot Room

01 レイアウトとセットドレッシング

シーンを面白くするために、周辺要素で賑やかに見せるのが 私は好きです。特に、光と影がある場合、オブジェクトが多ければ多いほど、ディテールのあるショットになります。まず、カメラをセットし、アングルを決めます。次にフレームに合うようにオブジェクトをあちこちに移動させます。

周辺要素で賑やかに見せる

02 基本ライトの作成

ライトで趣のあるシーンを作りたいと思いました。今回は活用する要素が多いので、典型的な昼光の代わりに、窓の外から「冷たい光」を入れ、室内に「暖かい光」を作成しています。こうして、光の寒暖を表現しました。

部屋の外から寒色の光、室内に暖色の光

03 ライティングのディテール

基本ライトでショットの雰囲気を整えたら、次は 別のライトを追加して、さらにディテールを作り込みましょう。主役のロボットに焦点を当て、オレンジと青をバランスよく配置。多色にならないように、すっきりとシンプルにまとめました。このショットの主役は 3体のロボットです。

ロボットに焦点を当てるライトを配置する

04 UV展開

ライトとショットのセットアップが完了したら、次は UV展開に取り掛かります。まず、マテリアルにチェッカーを割り当て、UV の伸縮や反転がないことを確認します。それを終えたら、UVのレイアウトや配置を変更します。いくつかの要素に UDIM を使用すれば、シェーダの作成時間を短縮できるでしょう。

チェッカーを割り当て、UVの状態を確認する