痣、銃創..、リアルな傷跡の描き方
08 傷跡
傷跡にはいくつか種類がありますが、デッサンやテクスチャでよく描かれるのは、「細い線状の傷跡」「盛り上がった傷跡(ケロイド、肥厚性瘢痕)」「陥没/痘痕、萎縮性瘢痕」の3つです。それぞれがユニークで異なる外観を持ち、過去に起こったことを物語るため、どんなキャラクターにも深みを与えられるでしょう。
傷跡
09 傷跡のテクスチャ
瘢痕組織を模した一般的なテクスチャを表すため、さまざまな色の斜線を繰り返し、傷跡のスペキュラハイライトも同じ角度の斜線を使います。これまでと同様に、ここでも標準のチョークブラシ(「散布」を適用)を使います。
斜線で瘢痕組織を表します
10 盛り上がった傷跡
盛り上がった傷跡は、その場所で繊維細胞(コラーゲン)が過剰に生成され、組織が増えすぎるために起こります。これが数ヶ月、場合によっては数年続くこともあります。「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」では、組織が傷の範囲内に留まりますが、「ケロイド」では、組織の過成長が最初の傷の境界を越えて広がります。
盛り上がった傷跡 - ケロイドと肥厚性瘢痕
11 細い線状の傷跡
最も一般的な傷跡で、切り傷や小さな傷が原因です。このような傷は平らになる傾向があり、淡い色や銀色に見えるため、濃い肌の色では目立ちやすいかもしれません(時間が経っても、瘢痕組織は日焼けしたり黒ずんだりしません)。細い線状の傷跡を描く際は、周囲の肌から色を選び、その一部を傷跡に戻して調和させます。そうすれば、傷が肌に「貼り付いて」見えるのを防げるでしょう。
細い線の傷跡
12 陥没/痘痕、萎縮性瘢痕
このような傷は顔によく表れ、ニキビや水疱瘡の影響を受けていることが多いです。通常は、肌にいくつかの痘痕(あばた、ちいさな凹み)ができ、でこぼこしたテクスチャになります。このタイプの傷跡には光沢がなく、周囲の肌と同じ色をしていることが多いです。
陥没/痘痕、萎縮性瘢痕
痘痕や萎縮性瘢痕(いしゅくせいはんこん)を表現するには、少し暗めの色で痘痕を描き、周囲の色のテクスチャブラシで馴染ませるだけです。他の傷跡のような光沢や色はつかないと覚えておいてください。
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