リアルな唇を描く – 口元の描き方のヒント
英国のイラストレーター/リード アーティスト Gina Nelson氏 が、リアルな唇、口元を描くためのワークフローをシンプルなステップで紹介します
はじめに
このチュートリアルでは、口の基本構造とリアルな口の形を実現するための手順(やるべきこと、やってはいけないこと、コツなど)を学びます。私は Procreate と iPad を使いますが、技術的な内容やソフトウェアに特化した詳細な説明は省きます。お好みの描画ツールで進めてください。では、口元をペイントしていきましょう !
01 基本形状
大抵の人の口は(どのような形であっても)、基本的な形とフォームに分けることができます。まず、三角形から始めましょう。三角形の底辺は下唇の下端を形成し、上の頂点は、あとで鼻の下(人中)の形を決めるのに役立ちます。
三角形で唇の下端と人中の位置を決めます
02 上唇
三角形の中間に唇が交わる位置を示す横線を引いたら、その線に沿って 1点を選びます。そこから逆三角形を描いて、唇の上端になるようにします。口の大きさや唇の形はさまざまなので、高さは自由に決めてください。
逆三角形で唇の上端を決めます
03 赤唇部
唇の上端・中間・下端を確認したら、次は 形を見ていきます。まず、4つの円を描きましょう。中央の横線の上に2つ、唇の上端を示す線より上にならないようにします。残りの2つの円は線の下に描きます。下の円が四角形の四隅に触れないようにしたのは、唇の最もふっくらした部分を中央に寄せるためです。これらの赤い円は、唇の主要な脂肪ポケット、赤唇部を表します。
膨らみのガイドを描きます
04 赤唇縁
続けて、青で唇の外縁を描きましょう。唇の外側から、先に描いた赤い円に向けて線を入れていきます。この部分は基本的に唇の境界線で、顔と唇がつながる部分になります。注目してほしいのは、上唇の隆線が下へ巻き込まれていることです。
唇の外縁を決めます
05 中心点
最初に描いた逆三角形を覚えていますか? ここでは唇の中心点から、この三角形の上端に向けて 線を引きます(緑の線)。その中心線は最も突き出た部分を表し、左右の線はほぼ反対の面を構成しているので少しカーブさせます。
中心点から上端に線を引きます