世界のモンスターを描く:キマイラ

亜種

フェザー キマイラ

フェザー キマイラは、ヤギ・ライオン・ヘビの組み合わせで、体全体はうろこで統一されています。ライオンの毛の代わりに長い羽でできたたてがみを持つ、視覚的にも優れた組み合わせのクリーチャーです。これは古代種で、羽毛恐竜の仲間と信じられていますが、魔法の遺産という説もあります。また、ヘビの頭にある毒の角は、戦闘で催涙ガスのような武器になります。

 

ウシ型キマイラ

この亜種の頭は、標準の組み合わせではありません。ヤギとライオンの代わりに、雄牛とヒョウになっています。日光の下では、どちらの頭も明るい黒髪が石油のように輝きます。他の種にも似ていますが、ウシのおかげで見た目はたくましく、脚や胸のあたりにも力強さがはっきりと反映されています。下半身と尻尾の上部はアルマジロのような装甲で覆われ、戦闘で予備の防御手段になります。

最終デザイン

最終デザインのキマイラは、ぞっとするようなポーズで、力がみなぎっています。個々のパーツが組み合わさり、このハイブリッドモンスターの構成要素を完璧に表しています。見るだけでも恐ろしく、肉のない頭蓋骨とヤギのひづめが、悪魔のようなルックを強調しています。体は非常に細く、ほとんど骸骨のようです。その骨は、暗い体毛やたてがみによって際立っています。このキマイラに十分近づき、実際に不死なのか(単にそう見えるだけなのか)確かめた冒険者はいないので、その真相は誰にも分かりません。

ヘビが自分の意志で行動することをはっきりさせるため、生命を吹き込み、個性を与えました。また、ポーズをもっと豊かでダイナミックにしたかったので、2つの頭を反対方向に向けています。こうすれば、それぞれの頭の違いを明確にできます。ライオンとヘビは口を大きく開き、攻撃的なサインをはっきり示しています。

 

 

※このチュートリアルは、書籍『世界のモンスター・幻獣を描く』からの抜粋です。書籍では、このキマイラの他に 29種。30名のアーティストによる 30種類のモンスター・クリーチャーのデザイン&描き方を紹介しています。


書籍『世界のモンスター・幻獣を描く』

- 説得力のあるコンセプトのつくり方 -

制作:3dtotal.com
定価:本体4,800円 + 税
ISBN:978-4-86246-407-1
サイズ:210 x 279 x 29 mm (A4変形)
総ページ数:320頁(カラー)
発行・発売:株式会社ボーンデジタル

>>> 書籍紹介ページ(※全ページ(英語版)チラ見映像あり)
https://3dtotal.jp/books/10799/

 


翻訳:STUDIO LIZZ
編集:3dtotal.jp