【インタビュー】韓国の 3Dキャラクターアーティスト Park Hye Lin氏

韓国の 3Dキャラクターアーティスト/学生 Park Hye Lin(パク・ヘリン)氏 が、制作ワークフローと将来の目標を語ります


Park Hye Lin
3Dキャラクターアーティスト|韓国


Q.自己紹介をお願いします

こんにちは。名前は Park Hye Lin、24歳、ニックネームは Sterin です。韓国の安山で 3Dモデリングを勉強しています。主に ZBrushMaya を使って3Dキャラクターを制作しています! 勉強はとても面白く、普段はリアルなキャラクターやスタイライズされたキャラクター、ハードサーフェスモデルを見て楽しんでいます。

Q. 制作ワークフローをおしえてください。アイデアはどこから得ましたか?

モデリングを始めるとき、「可愛い女の子のキャラクターを作りたい」と思いました。Pinterest で女の子モデルのリサーチを続け、ようやくウクライナ出身の可愛いモデル(Kulakova Sonya)を見つけました。彼女の愛らしさは大きなインスピレーションとなり、その3Dキャラクターを自分のスタイルに近い感覚で作りたいと思いました。いつもアドバイスしてくれる人が、「そばかすを加えれば、もっと可愛くなるよ」と教えてくれたので、表情づくりの段階で入れてみると、確かにクオリティが上がりました。

Lena

Q. 制作で苦労したことはありますか? 新しい学びはありましたか?

最初のポートフォリオ作品「Lena」は、リアルな CGキャラクター(静止画)の制作プロセスを一からきちんと学ぶためのプロジェクトでした。最も面白く印象的だった作業は、Maya の XGen で髪を作ったことです。髪の毛の形を表現するために、たくさんのガイドを使いました。最初は狼狽するほど大変でしたが、やればやるほど楽しくなり、髪の毛がカールするにつれてカラフルで豊かな作品になっていきました。多くの Mayaユーザが XGen や Ornatrix を使っています。次に機会があれば、Ornatrix を学んでファーを作ってみたいと思います。

Maya の XGen とワイヤフレーム

Q. 仕事や個人プロジェクトで他に使用しているソフトウェアはありますか?

主に ZBrush を使い、後半は Maya で作業を進めていきます。ルックデヴ段階では、Substance PainterMari を使い、レンダリングには Arnold for Maya を使います。作業の8割くらいで ZBrush を使っていると言っても過言ではありません。それはモデラーにとって、とても重要なプログラムだと思います。

作業の 8割は ZBrush で進めます

Q. ポートフォリオをアップデートする秘訣・ヒントがあればおしえてください

まだ最初の個人制作を終えたばかりですが、最低でも 1日4時間以上 作業するように心がけています。毎日モデリングする習慣があるので、何もすることがないときも少しずつモデリングやスカルプティングを練習しています。また、3dtotalArtStation に投稿される他の素晴らしい作品を見て、いつも刺激を受けています。勉強会にも参加し、お互いにフィードバックしながら作業しているので、退屈はしません。

Q. お気に入りのアーティストは誰ですか? 手描き/デジタルどちらでもかまわないので、理由も一緒におしえてください

たくさんいますね! まず、多大な影響を受けた Kim A-Young(キム・アヨン)を挙げたいと思います。その造形力は圧巻で、作品では「HALBAE」「Graffiti Girl」がお気に入りです(Lena の髪を作るときに参考にしました)。

また、情報を惜しみなく共有し、一緒に勉強することで退屈な時間を乗り越えた Lee Seong Hong(イ・ソンホン、Epo)Intae Jang の二人。Epo の作品では、「Snow girl」「Retro」が好きです。彼らが作品をアップするときは必ずチェックして、隅々まで観察しています(※Lee Seong Hong氏 のインタビューは こちら

Lena

Q. 芸術的な目標はありますか?

夢は、有名な映画に参加して、エンディング クレジットに自分の名前を載せることです。もしくは『League of Legends』のような素晴らしいキャラクターが登場するゲームシネマティックに参加したいですね。もし、会社に入って共同作業を通じて質の高い作品を制作できれば、それは本当に良い経験になり、どんな仕事でも勇気を持って進められると思います。

衣服は Marvelous Designer で作成

Q. 近年の作品についてお聞かせください

ポートフォリオ用に筋肉を見せるための作品に着手し、現在はスカルプト段階です。機会があれば、ハードサーフェス モデリングも披露したいと思います。苦労していますが、なんとか乗り超えられるでしょう。私の SNS にアップされる作品もぜひチェックしてみてください。

 

>> Park Hye Lin氏 のインタビュー "制作活動の軌跡" は こちら

 


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編集:3dtotal.jp