【特別寄稿】造形家 / 映画監督 片桐裕司の いろいろあっていいんじゃない?|エピソード45:人類のDNA – 真面目な まきぐそ検証(3)
ハリウッドで彫刻家、キャラクターデザイナー、映画監督として活動。日本で開催する彫刻セミナーは毎回満席の片桐裕司さんのエッセーです。肩の力を抜き、楽しんでお読みください!(※今回は少々品のない表現が含まれています。ご注意ください)
エピソード45:人類のDNA – 真面目な まきぐそ検証(3)
今回は、片桐さんの終わらない探求の旅「人類のDNA – 真面目な まきぐそ検証」シリーズの重要なつづき、"米国のまきぐそ教育" についてである
先日、子持ちの友人から、きわめて貴重な情報を得る事に成功した。
その友人が4歳の息子に粘土遊びを教えていた時に、粘土を棒状にのばし、へびを作って見せてみた。そして、そのへびを、そのまま巻いてみて「これは何だ?」と聞いてみたそうだ。
もとがへびだったため、その時は「うーん、粘土? へび?」と答えたそうだ。
そして、その3年後、私が「まきぐそとDNAに関する論文」を発表した時に、その事を思い出し、再び、その息子と、その下の娘で実験する事にしたそうである。この時、息子はもうすぐ7歳。娘は4歳であった。
早速、茶色の粘土を使い、例の形を作ってみる。そして、先入観を持たせないため、息子と娘を個別の部屋で、それを見せることにした。なかなか徹底している。そして、4歳の娘が、まきぐそうんちを見て、出した答えは「ソフトクリーム」だそうだ おそらく チョコレート味だろう。
そして、かつて、「へび」と答えた もうすぐ7歳の息子。彼の出したその答えは...
「うんち」
息子よ... 何があった?
これは、きわめて重大なデータである。あの形を「うんち」だと認識するようになる重要な期間がかなり限定されたのだ。つまり、それは、4歳から6歳の間。幼稚園に通っている時期である。『Dr.スランプ』や『まことちゃん』を知らないアメリカ人たちはおそらく、幼稚園の中で「まきぐそ教育」なる物を受けているに違いない。
あの形を見せ、あれを「うんち」だと認識するために、繰り返し、園児たちに問題を出しているに違いない! ああ! 受けてみたい!!
(おしまい)
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