【インタビュー】新しいデザインを探求:建築ビジュアライゼーションアーティスト Parisa Panahi 氏
英国の 建築ビジュアライゼーションアーティスト Parisa Panahi が、モダンなインテリア作品を紹介。そして、その創造の原動力について語ります
Q. 自己紹介をお願いします
はじめまして、Parisa Panahi です。現在、英国に住んでいます。大学では建築学を学び、修士号を取得。そこで 3ds Max に出会ってから、本格的にこのソフトに取り組むようになりました。約10年間、建物のエクステリア(外観)やインテリアのデザイン、そして、3Dモデリングの仕事に携わってきました。最近では、フリーランスとして活動を開始し、より幅広いプロジェクトに挑戦しています。
「居心地の良い別荘 - リビングルーム」
Q. 「居心地の良い別荘」の制作ワークフローをおしえてください。アイデアはどこから得ましたか?
クライアントから「モダンな空間をデザインしてほしい」と頼まれたので、明るく眺めのよい、開放的な空間を作ることにしました。2階とのつながりを生み出し、TVルームとリビングルームを区切るため、縦型の暖炉をデザインしました。そして、その横に暖かく居心地の良い座席エリアを設けました。
さらに、キッチンは機能的で装飾的である必要がありました。まず、十分なキャビネットを確保し、機能性を持たせるために収納付きの開放的なテーブルをデザインしました。インテリアにコントラストを出すため、色はグレーと白を使っています。
「居心地の良い別荘 - TVルーム」
「居心地の良い別荘 - キッチン 1」
Q. 制作で苦労したことはありますか? 新しい学びはありましたか?
シーンのライティング と 適切なマテリアルの選択 は、リアリズムを出すために非常に重要でした。そのため、納得のいく結果を得るまでに時間がかかりました。私が作成するすべてのシーンには、何か新しい異なる取り組みがあります。このプロジェクトでは、昼と夜の両方のシーンを作り出すためのライティングが新しい挑戦でした。
「居心地の良い別荘 - リビングルーム(昼)」
「居心地の良い別荘 - リビングルーム(夜)」
Q. 仕事や個人プロジェクトで他に使用しているソフトウェアはありますか?
長年使っている 3ds Max、Corona、V-Ray、Photoshop、AutoCAD の他に、Lumion、Revit、Substance 3D Painter も使っています。これは必要に応じて使い分けており、他のソフトも学習する予定です。
Q. ポートフォリオをアップデートする秘訣・ヒントがあれば おしえてください
何か新しいものをデザインして、その 3Dモデルを作ったり、CGアーティストや建築家のウェブサイトで新しい作品を見て、インスピレーションを得たりしています。こうして、自分のポートフォリオを最新の状態に保つようにしています。
「居心地の良い別荘 - 暖炉」
「居心地の良い別荘 - キッチンのクローズアップ」
Q. SNS を使っていますか? お気に入りのハッシュタグをチェックしていますか?
Behance、Facebook、Pinterest、Instagram を使っています。普段は #3dtotal、#coronarenderer、#autodesk、#chaosgroup をチェックし、デザインや仕事へのインスピレーションを高めています。
「居心地の良い別荘 - プーフ(円形のクッション)のクローズアップ」
「居心地の良い別荘 - オープンテーブルのクローズアップ」
Q. お気に入りのアーティストは誰ですか? 手描き/デジタルどちらでもかまわないので、理由も一緒におしえてください
好きな 3Dアーティストは、Marek Denko、Mohammadreza Mohseni、Hossein Diba です。正直、彼らの作品にはとても惹かれています。Marek Denko は偉大なCGアーティストの一人です。Mohammadreza Mohseni は私の夫で、3ds Max とさまざまなスクリプトの作成に精通しており、Corona、V-Ray、モデリングなどを教えています。Hossein Diba については、その作品を見て「ZBrush を学びたい」と思うようになりました。彼は本当に才能があります。
「居心地の良い別荘 - キッチン 2」
「居心地の良い別荘 - キッチン(夜)」
Q. 近年の作品についてお聞かせください
私の次なる目標は、新しいデザインとエクステリア/インテリアの3Dモデルを作成することです。
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