【インタビュー】3Dをいつかは仕事に。グラフィックデザイナー Hodei Piquer Garcia 氏

スペインの グラフィックデザイナー Hodei Piquer Garcia氏 が その制作ワークフローやインスピレーションについて語ります


Hodei Piquer Garcia
グラフィックデザイナー|スペイン


スペインの グラフィックデザイナー Hodei Piquer Garcia氏 は、趣味で3Dアーティストとしても活動中です。ZBrush で生き生きとしたキャラクターをデザイン。常に向上心を忘れません。

Q. 自己紹介をお願いします

現在25歳(*インタビュー時)で、ビデオゲーム、アート、デジタルデザインに関連するあらゆるものが大好きです。高校卒業後、自分が何をしたいかわからなかったので 3Dデザインを学ぶことにしました。結果的に、3D の世界に足を踏み入れて正解だったと思います。それ以外では、映像編集とグラフィックデザイン(ロゴなど)をしています。3D制作は 今のところ趣味のようなものですが、いつか本格的にやりたいと思っています。

「CHESS QUEEN - チェス・クイーン」(コンセプト:Justine Cunha

Q. 制作ワークフローをおしえてください。「We will show them all」のアイデアはどこから得ましたか?

言うまでもなく、本作のインスピレーションは Riot Games のオンラインゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』が原作の Netflixオリジナルアニメシリーズ『アーケイン』から来ています。そのデザインは、ファンアートを作る上で大きなモチベーションになりました。

制作ワークフローはとてもシンプルです。まず ZBrush で気に入った顔をスカルプトするのに最も時間をかけ、次に残りの要素をスカルプトし、テクスチャなどを正確に仕上げます。最後に、レンダーとポストプロダクションでディテールを確定します。

アーケインのファンアート「We will show them all」

★Arcane(アーケイン): オフィシャルトレーラー日本語吹替版(2分31秒)

Q. 制作で苦労したことはありますか? 新しい学びはありましたか?

普段はレンダリングして終わりなので、モデルをリトポロジすることはほぼないのですが、今回はリトポロジを行い、各パーツのローポリバージョンを用意することにしました。最終的に、すべてのエッジの流れをより良くすることができました。

アーケインのファンアート「ZINX (ジンクス)」

Q. 仕事や個人プロジェクトで他に使用しているソフトウェアはありますか?

3D制作に使うソフトはいつも同じですが(ZBrushMayaSubstance 3D PainterArnold)、この先、新しいことに挑戦する日が来るかもしれませんね。3Dツール以外にも、日々の業務で、Adobe CC を使用しています。

「HOMELANDER (ホームランダー)」

「うちはイタチ」(ベースドローイング:@rukasu.art

Q. ポートフォリオをアップデートする秘訣・ヒントがあればおしえてください

私は、ポートフォリオの更新を常に考えているわけではありません。インスピレーションが湧いたときや、モチベーションが上がることをやりたくなったときにだけ広げています。「自分が好きなものを作って、他の人にも同じように感じてもらうこと」がモチベーションになっています。

「Doom Wish (破滅願望)」

Q. デジタルアートと伝統的なアートのどちらが好みですか? そして次の目標は?

どちらにも尊敬するアーティストはたくさんいるので一概には言えませんが、私ならデジタルを選ぶでしょう。2Dアーティストが描いたデザインを 3Dデザインにしたり、ファンアートを制作したりするのも好きなので、この先も期待してください。

 

「Takir the Blood Queen (血は血を呼ぶ)」

 


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編集:3dtotal.jp