【インタビュー】スペインの 3Dデジタルスカルプター Carlos Garcia Zapata氏

スペインの3Dアーティスト/ボードゲームのミニチュアスカルプター Carlos Garcia Zapata氏によるファンアート作品「リュウ」(『ストリートファイター』より)、そして、Zapata氏の作品をいくつかを紹介します


Carlos Garcia Zapata
デジタル スカルプター | スペイン

Q.自己紹介をお願いします。

私は、スペイン東部の沿岸都市に住んでいるデジタルスカルプターです。ボードゲーム用ミニチュア制作に多くの時間を費やし、自由時間は、より大きなものに挑戦しています。ミニチュアのディテールを上手く作成するには、彫像の大きさで作り込みを行なったり、流れを維持するためのドローイングを行います。

Q.使用ソフトやプラグインをおしえてください。また、制作における問題やその克服方法があればおしえてください

いつも ZBrushKeyShot を使っています。今回のリュウの彫像でも同様です。これらのソフトには日々の仕事に必要なすべてのツールが揃っています。以前は 3ds Max
V-Ray を使っていました。場合によっては、そちらで作業します。

Q.よく使用する特別なテクニックはありますか? あるいは試してみたいテクニックはありますか?

私は実験するのが好きですが、今は多くの時間を仕事に費やしているため、物事を試す時間がほとんどありません。作業中のすべてのプロジェクトには、堅実なパイプラインがあります。デジタルスカルプターとしてのワークフローはとても簡単で「伝統的な彫刻家に近い手法で進めるように努めること」です。

まず、シルエットとボリュームに注目、次にディテール、描画へと進み、ZBrush でスカルプティングします。それを STL形式で出力すれば、プリント準備は完了です。私は Dynamesh と ZRemesher を多用します。これらのツールを活用すれば、初期段階で手早く作業を遂行できるでしょう。

Q.芸術的な目標はありますか?

将来、ビデオゲームや映画の仕事も経験したいですが、もちろん、ミニチュアや彫像の仕事もずっと続けていきたいです。また、ジュエリー業界にも興味があります。

Q.今後、自分のポートフォリオやスキルを向上させるため、学習していきたいソフトはありますか?

見栄えの良い衣服を作るため、以前から Marvelous Designer(マーベラスデザイナー)を学びたいと思っています。

Q.今後の展望をお聞かせください。

私たちのスタジオ RN Estudio では、大きなプロジェクトを進めています。それは、私たちが創造した広大な宇宙のさまざまな種のミニチュアを収集できる SFベースのボードゲームです。 現在、私は、そのキャラクターすべてをスカルプトすることに夢中です!


翻訳:STUDIO LIZZ (TK)
編集:3dtotal.jp