レンダーファームを活用、自主制作アニメーション『Unseen Garden』のメイキング
01 Sunny Garden
「Sunny Garden」は、このシリーズで作成した最初の作品です。イギリスで有名なバラ育成のスペシャリスト、デビッド・オースチンさんのカタログを見て思いつきました。 月曜日の朝の眠そうなハチとバラのお話です。
▼ バラのモデリング
単純な平面からバラの花びらをモデリングし、クローンツールで花の形を作成しました。 各花びらを編集可能にし、FBXファイルを ZBrush にエクスポートしました。 花をより生き生きとリアルに見せるために、各花びらに有機的なディテールを追加しました。下の図は、Cinema 4D で作成したモデル(左) とディテールを加えたモデル(右)です。
Cinema 4D で作成したモデル(左) / ディテールを加えたモデル(右)
最終的な茎と葉のモデル
▼ 蜂のモデリングとリグ
ぽっちゃりしたハチのモデリングはとてもシンプルです。立方体からモデルを作成し、細分化して丸みを帯びた形にして、腕、脚、目を別々にモデリングしました。アニメーションも非常にシンプルだったので、足をボーンでリギングし、ベンドデフォーマと Squash & Stretch ツールを使用して全身の動きをつけました。また、ポーズモーフを使用して 口のアニメーションを作成しました。
▼ マテリアル作成
モデリングが終わったら UVマップを作り、Substance 3D Painter でマテリアルを作成しました。Substande 3D Painter は、リアルなテクスチャとユニークなテクスチャの両方を作れる優れたツールです。このソフトウェアの一番のポイントは、UI と作業工程が Photoshop にとても似ていて、マテリアルのペイントが非常に簡単なことです。
ユニークで温かみのある手描き風のマテリアルを作りたかったので、ノイズマスクを使用し、いくつかの色のレイヤーを追加してペイントしたような質感を作成し、さらにレイヤーを追加しました。そしてその上から筆でペイントしました。
▼ アニメーション
キーフレームを追加する前にアニメーションのタイミングを計画しておくことは、特にループアニメーションを作成する場合にとても重要です。中央のメインのミツバチは、最初のフレームでは花の中に完全に隠れていて、その後に自然に現れるように慎重に配置しました。花の周りにミツバチをいくつか追加し、葉にも微妙なアニメーションを追加しました。このような細かなアニメーションの要素が、アニメーション全体に自然さと生き生きした雰囲気を与えます。
▼ ライティング
シーン全体の照明には、Polyheaven の HDRI を使用し、非常に微細なキーライト、トップライト、バックライトを追加しました。
葉や木から差し込む日光を模したライトを追加し、印象的な影を追加しました。これには、右上からエリアライトを作りました。そして、オブジェクト設定に移動し、「スプレッド」の量を非常に小さい 約 0.005 に設定します。これにより、スポットライトのような光源から発せられる鋭い光を造ることができます。
次に、ライトとオブジェクトの間に大きな平面を追加します。平面のマテリアルとして RSノイズを追加し、それを Opacity Color につなげます。このノイズはアルファマスクとして機能し、平面上にノイズの穴を作ります。光が透過し、スタイリッシュで有機的な影を作ることができます。
▼ Garagefarm を使用してレンダリング
Bokeh を追加し、納得いくまで微調整を続けました。 現在の Redshift バージョンは ACES カラーに対応しています。私は ACES ワークフローを使用しているので、After Effects でより細かな色補正を行うことができます。ACES のワークフローについて詳しく知りたい方には、YouTube チャンネル「i_go_by_zak」がお勧めです。ACES のワークフローについて順を追って説明されています。
レンダリングには、GarageFarm を使用しました。これまでに個人制作でレンダーファームを使用したことがなく、あまりテクニカルなことが得意ではないので、シンプルで使いやすいものを探していました。 GarageFarm は まさに私が探していたものでした。
Renderbeamer というプラグインをインストールし、Cinema 4D の拡張メニューから選択するだけで、Renderbeamer がファームを自動的にアクティブにします。数回のクリックだけでレンダリングが開始され、レンダリングが完了すると、Renderbeamer のアプリからすべてのフレームをダウンロードできました。
レンダリングの結果にはとても満足できたので、After Effects であまり変更する必要はありませんでした。下の図は、Cinema 4D からのレンダリング と 色を修正して微妙なレンズフレアを追加したもの (右) です。
Cinema4D からのレンダリング(左)/ 色を修正して微妙なレンズフレアを追加(右)


























