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【インタビュー】一生枯れないハイエンドCG技術を磨く。少数精鋭コロッサスが若手を中心にスタッフを募集!

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『CGWORLD 230号』第2特集「ワンランク上のキャラクターリギング」にて執筆を担当した コロッサス が若手を中心にスタッフを募集中だ。代表の成田修一氏以下、大半が CGアーティストという同社に希望する人材像を聞いた


株式会社コロッサス
2007年に創業し、ハイエンドCGムービーからイベント用映像の制作、ソフトウェア検証・セミナー開催まで多方面で活躍。社員数は約20名、代表の成田修一氏以下、ほとんどのメンバーがCGアーティストというCGスタジオだ。主力のCGムービー制作ではコンテ制作やキャラクターデザインから完パケまでワンストップで受注。カット単位の案件から長編動画まで柔軟に対応している

[左から] 大野洋一(プロダクションスーパーバイザー)、高橋雄(モデリングチームシニアデザイナー)、成田修一(代表)、渡辺世史(モデリングチームディレクター)、大島明人(モデリングチームデザイナー)、佐藤史織(モデリングチームデザイナー)

CGアーティストが一生働ける会社をどうつくるか?

ハイエンドCGムービーなどの制作業務に加えて、ブログやセミナーを通して最先端の技術情報を発信するなど、卓越した技術力で知られるコロッサス。しかし、代表の成田修一氏によると「技術は作品づくりの手段にすぎない。会社として技術力の高さを押し出しているわけではない」と一笑する。同社ブログで好評連載中の澤田友明氏による レンダラ研究 も現場の取り組みを会社として支援している面が大きいという。

[左] コロッサス代表・成田修一 氏 / [右] プロダクションスーパーバイザー・大野洋一 氏

もっとも、成田氏自身がCGディレクター出身だけあって、何がCGアーティストの意欲を高めるかは熟知している。会社が「社員のやりたいこと」を支援すれば、社員が自由に動き出し、成長するというわけだ。「新しいツールを試したい、セミナーに参加したい、自主研究をしたい......意欲あるCGアーティストであれば当たり前。自分の希望を口にしやすい雰囲気づくりを心がけている」と成田氏は語る。

そのために同社が進めているのが、CGアーティストが一生働ける環境整備だ。若いうちは体力に任せて働けても、次第に無理がきかなくなっていく。結婚・出産・子育てといったライフイベントもある。そこで意欲が折れないように、同社ではディレクタークラスでも時短勤務をはじめ、多様な働き方を許容している。「お互いに多様な価値観を認め合う、協調性のあるクリエイターに門を叩いてほしいですね」(成田氏)。

同社モデリングチームの若手デザイナー大島明人氏による Arnold を用いたドーム映像、VR向け検証作品。同社の Arnold 技術ブログを執筆している澤田氏による指導のもと、マテリアルやレンダリングを調整。Stand In を駆使することで、建物や木などをすばやく配置し、背景のレイアウトに組み立てた

Autodesk のWebサイト「AREA JAPAN」では、澤田氏による Arnold についてのウェビナー「What's Arnold ? ~ Arnoldレンダラーとはなにか? 基本から説明します!~」が配信中だ

技術研鑚に時間を充てながら経験あるベテランが若手をサポート

 

もっとも、多様な働き方を認めつつクオリティの高い作品を制作するには、業務の効率化が欠かせない。そのために同社が採用したのが、スクラム開発を取り入れた進捗管理だ。朝礼や週礼で各自が作業の見積もりを発表し、タスクを柔軟に調整し合い、開発と並行して作業のふり返りも行う。プロダクションスーパーバイザーの大野洋一氏は「新しいことに柔軟に挑戦する社風ならでは」だと説明した。

近年では遊技機系の映像制作を主軸に、イベント用CG映像制作にも力を入れている同社。エンターテインメントに限定せず、建築や自動車などCGの新しい分野にも挑戦していきたいという。その背景にあるのはハイエンドCGの追求だ。現在は Maya を中核に Substance Painter や MotionBuilder などを組み合わせたパイプラインを構築しているが、これも技術革新に応じて柔軟に変えていきたいと語る。

そんな同社が求めているのは業界歴3~5年目の若手で、周囲と協力しながら、技術の研鑽が楽しめるCGアーティストだ。「脂の乗った中堅が多く、時間をかけて若手がスキルを高められる環境です」(大野氏)。雇用形態は正社員採用で、男女比も6:4と業界標準に比べて女性の割合が高め。何よりフリーランスから起業して12年目となる成田氏の「自分が転職したい会社を自分でつくる」という言葉が響いた。

モデリングチームトライアル 『Dark Knight』ブレイクダウン

 

モデリングチーム所属の大島氏による習作『Dark Knight』

今回の募集広告に合わせて制作されたオリジナルのキャラクターモデル。入社5年目のキャラクターモデラー、大島明人氏を中心にモデリングチームが協力。大島氏のスキルアップを主眼に、「3週間でハイエンドなキャラクターモデルをつくる」ことを目標にして制作が行われた。モデリングチームのキャラクター担当は全4名で、制作期間中は大島氏が作業に集中できるように少しずつ業務を調整したという。メンターとして技術指導などを行なったのは、同チームでディレクターを務める渡辺世史氏。デザインは渡辺氏の指導の下で大島氏が行い、ZBrushを用いてスカルプティング。その後、大島氏が使い慣れているという MODO でモデリングが行われた。テクスチャは Substance Painter で制作し、細かい傷などが手で追加されている。

大島氏は「業務を離れて好きなものをつくることができた」とコメント。渡辺氏は「今回のトライアルを通して、本人の技術力が向上しただけでなく、チームの結束力も高まった」と評価した。成田氏も「会社を成長させて、こうした機会を増やしていきたい」と抱負を語った。

[左] モデリングチームデザイナー・大島明人 氏 / [右] モデリングチームディレクター・渡辺世史 氏

MODO でモデリング後、Maya にエクスポートして修正が施され、最終的に V-Ray でレンダリングされた本作品。大島氏は「鎧の質感を出すのが難しかった」とふり返った。もともと大島氏の「中世ファンタジーのダークヒーローをつくりたい」という希望でスタートした本トライアル。

制作時にはインターネットの画像検索で甲冑の写真などを収集したという。「今回の制作でリファレンスの重要性を再認識しました。想像でつくると、どうしても傷跡がオーバー気味になってしまうんです。時間があれば実物の甲冑を観察してみたかったですね」(大島氏)。ちなみに、まだまだ気になる部分が多いと語る大島氏。今後も時間の許す限り質感向上に取り組みたいと語った。

[A] デザイン画

[B] Maya上でのデザインの変遷。奥から手前に向けてブラッシュアップが施された

[C] Substance Painter で鎧の質感を設定している様子

[D] ZBrush で鎧の細かい傷を手作業で追加している様子

TEXT_小野憲史
PHOTO_大沼洋平

求人情報

コロッサスでは現在、下記職種を募集中です。
●CGジェネラリスト(Maya)
●3DCGモデラー(Maya、ZBrush、Substance Painter)
●3DCGアニメーター(Maya、MotionBuilder)
●リギングアーティスト(Maya)

◆雇用形態
正社員(試用期間あり) / 契約社員(正社員登用あり) / 業務委託

◆勤務地
東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビル2F

◆待遇
20万円~50万円/月
※経験、スキルにより決定(試用期間あり)
※通勤手当(上限30,000円) ※昇給年1回)

◆休日
土・日曜日、祝日・夏季休暇・年末年始休暇 年間120日

詳しくは https://cgworld.jp/jobs/30000.html をご覧ください。

 


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