制作活動の軌跡:3Dキャラクターアーティスト Seungnam Yang 氏

韓国の 3Dキャラクターアーティスト Seungnam Yang 氏 が初期の活動から現在に至るまでを語ります


Seungnam Yang
3Dキャラクターアーティスト|韓国


Q. 自己紹介とアートの道を目指したきっかけをおしえてください

こんにちは、韓国を拠点に活動するリアル3Dキャラクターアーティスト Seungnam Yang (ヤン・スンナム) です。3Dの勉強を2014年に始め、2017年からリアルなキャラクターモデリングを始めました。それまでグラフィックデザインを専攻してきましたが、3Dキャラクターアートに興味を持ったのは、楽しい仕事を見つけ、夢を追求したいと思ったからです。

「ギルガメッシュ」

Q. 初期作品はまだ所持していますか? それらの作品を見て、今どのように感じています?

これは、初めてのキャラクター作品「ダフト・パンク」です。当時は、まだ3D制作をよく知りませんでした。ワイヤーの編集やテクスチャリングなどすべてが力不足で、UV展開の方法もわかりませんでした。

「ダフト・パンク」

Q. 最初の頃、どのようなトレーニングや学習をしましたか? 自分の成長を実感できましたか?

最初は、チュートリアルをたくさん見るだけで、何を勉強すればよいのかわかりませんでした。そこで、メンターの助けを借りて、3Dワークフローをひととおり学びました。

Q. 自分の作品を気に入っていますか? 「これだ!」と思うターニングポイントがありましたか?

自分の作品に満足できるようになったのは、ごく最近です。最初のお気の入りの作品は、映画『エターナルズ』のファンアート「ギルガメッシュ」で、Kris Costa 氏 のチュートリアルを参考に作りました。この作品は、記念にプリントアウトして額に飾っています。

「ギルガメッシュ」

Q. 自信作と、その理由をおしえてください

自信作は『ワンパンマン』のキャラクターです。というのも、これは、私自身の顔を混ぜて制作した初めての作品だからです。これにより制作が楽しくなり、上達を感じられました。


『ワンパンマン』のキャラクター(ガロウ/サイタマ)

Q. まだ改善すべき点があればおしえてください。それとも、満足のいくレベルに到達しましたか

3D制作に終わりはありません。私のインスピレーションを刺激する素晴らしい作品が、世界中にたくさんあるため、新しい作品づくりをやめることはないでしょう。私は、常に新しいものを生み出すことに飢えているのです。今は、MarmosetUnreal Engine を勉強しています。

「サイタマ」

Q. これから「この仕事」を始めようとしている読者に、アドバイスをお願いします

学ぶことをやめず、作品を作り続けましょう。そして、規則正しい生活を送ってください。

Q. これからの作品についてお聞かせください

今は、Marmoset や Unreal Engine を利用して、モーショングラフィックデザイナーとコラボする予定です。もちろん、リアルなキャラクターになるでしょう。同時に『ワンパンマン』の他のキャラクターも制作中なのでお楽しみに。

>> 新作「ジェノス」
>> 新作「フブキ」

▼ Seungnam Yang 氏 の作品メイキング映像

 

★アーケイン ジンクス の メイキング01:Arcane Jinx realistic version _ WIP 1(3分33秒)
★アーケイン ジンクス の メイキング02:Arcane Jinx realistic version _ WIP 2(57分18秒)
★アーケイン ジンクス の メイキング03:Arcane Jinx realistic version _ WIP 3(4分47秒)
★アーケイン ジンクス の メイキング4:Arcane Jinx realistic version _ WIP 4(27分55秒)
★アーケイン ジンクス の メイキング05:Arcane Jinx realistic version _ WIP 5(32分13秒)
★アーケイン ジンクス の メイキング06:Arcane Jinx realistic version _ WIP 6(17分1秒)
★アーケイン ジンクス の メイキング07:Arcane Jinx realistic version _ WIP 7(14分39秒)
★アーケイン ジンクス の メイキング08:Arcane Jinx realistic version _ Fin(21分12秒)

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編集:3dtotal.jp