【特別寄稿】造形家 / 映画監督 片桐裕司の いろいろあっていいんじゃない?|エピソード70:『シェイプ・オブ・ウォーター』で魚人を演じたダグ・ジョーンズ氏と『ゲヘナ』

ハリウッドで彫刻家、キャラクターデザイナー、映画監督として活動。日本で開催する彫刻セミナーは毎回満席の片桐裕司さんのエッセーです。肩の力を抜き、楽しんでお読みください!


片桐 裕司 / HIROSHI KATAGIRI
彫刻家、映画監督

東京生まれ、東京育ち。1990年、18歳のときに渡米。スクリーミング・マッド・ジョージ氏の工房で働きはじめる。98年にTVシリーズ『Xファイル』のメイクアップでエミー賞受賞。その後、『ターミネーター』『エイリアン』『ジュラシックパーク』のキャラクタークリエーション等で有名なハリウッドのトップ工房スタンウィンストン スタジオのメインアーティストとして活躍(2000〜6年)『A.I.』『ジュラシックパーク』『タイムマシーン』『宇宙戦争』等の制作に携わる。現在、フリーランスの造形家、映画監督として活躍中。
東京生まれ、東京育ち。1990年、18歳のときに渡米。スクリーミング・マッド・ジョージ氏の工房で働きはじめる。98年にTVシリーズ『Xファイル』のメイクアップでエミー賞受賞。その後、『ターミネーター』『エイリアン』『ジュラシックパーク』のキャラクタークリエーション等で有名なハリウッドのトップ工房スタンウィンストン スタジオのメインアーティストとして活躍(2000〜6年)『A.I.』『ジュラシックパーク』『タイムマシーン』『宇宙戦争』等の制作に携わる。現在、フリーランスの造形家、映画監督として活躍中。

エピソード70:『シェイプ・オブ・ウォーター』で魚人を演じたダグ・ジョーンズ氏と『ゲヘナ』

 

ギレルモ・デル・トロ 監督の映画『シェイプ・オブ・ウォーター』が第90回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、作曲賞、美術賞の 4部門をとりましたね!

映画『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017年)

ところで、皆さんは Doug Jones(ダグ・ジョーンズ)という役者をご存知でしょうか? 映画『シェイプ・オブ・ウォーター』で半魚人を演じている役者です。

彼は役者と言っても、ほぼ素顔をさらすことはありません。しかし、多数の大作映画からTVシリーズなどでクリーチャーやエイリアンなどを演じまくっている超有名なキャラクターアクターです。

ダグ・ジョーンズ氏の演じた数々のキャラクター

これらの写真を見て、皆さんが見たことのあるキャラも多いと思います。彼は、私の所属する業界では超有名人で、私自身も彼の演じるキャラクター制作に結構関わっています。

映画『タイムマシン』(原題:The Time Machine / 2002年)の未来人

映画『Doom』(2005年) のクリーチャーもちょこっとだけ手伝ってます

あとは写真がないけど、TVシリーズで『バフィー ~恋する十字架~』(原題:Buffy the Vampire Slaire / 1997-2003年)や 『X-ファイル』(原題:The X-Files)など、毎週クリーチャーやエイリアンが出てきて、その中にダグ・ジョーンズが演じるキャラクターがものすごいあります。その当時は他に 2つくらいTVシリーズに関わっていて、もうどれがどれだかわからなくなっちゃっていますが、結構、彼の演じるキャラクター制作には携わりました。

そんな縁があって、 私自身が監督した映画『ゲヘナ:死の生ける場所』の不気味な老人役の出演を打診したところ、ありがたいことに快諾してくれたのでした。

このポスターの老人を ダグ・ジョーンズ氏が演じています。物語の核を握る重要な役です


ダグ・ジョーンズ氏に脚本解説中

さて、この私の初監督作品、映画『ゲヘナ:死の生ける場所』について「どこで見れるの?」という疑問をお持ちの方も多いと思います。とりあえず、アメリカでの 10都市上映が今年6月あたりに決まりました! 無名のインディー映画では快挙です!!

そして、日本上映ですが、今年の夏、東京で上映予定となっております!! まだ詳細は発表できませんが、今年の夏、映画館でこの作品が見られるということをおしらせしておきます。具体的な発表はもう少々お待ち下さい!

>>>『ゲヘナ:死の生ける場所』の制作秘話については、こちらの "その軌跡"シリーズ をご覧ください!

 

★バックナンバーはこちらから

■片桐裕司さんのブログ
http://blog.livedoor.jp/hollywoodfx/

■ハリウッドで活躍するキャラクターデザイナー 片桐裕司による彫刻セミナー
http://chokokuseminar.com/