バーチャルプロダクション、Unreal Engine をベースにしたパイプライン FUSE で制作。未来的ショートフィルム『FLITE』のメイキング映像

★FLITE Starting the Engine | Framestore(3分29秒)

『FLITE』では、Framestore の 映像制作チームが、Unreal Engine をまったく新しい VFX パイプラインの基礎とするというユニークな挑戦を行いました。

アーティスト、技術者、プロデューサーからなるチームが、ニュアンス豊かでレイヤー化されたキャラクターが住む、リッチで複雑な未来のロンドンを作り上げるために、Unreal Engine を活用、限界に挑みました。(youtube より)

 

★FLITE Behind the Shoot(56秒)

伝統的な技巧と最先端技術のユニークなミックスである『FLITE』は、VFX における Unreal Engine の使用を極限まで押し進めました。

この映像で、どのように、才能あるキャストの演技が撮影されたのか。最終的なショートフィルムに反映されたのか。をご覧ください。(youtube より)

 

★Real Performances in an Unreal World | FLITE(3分55秒/ 制作:Framestore

『FLITE』は、大規模 VFX&アニメーションパイプライン FUSE(Framestore Unreal Shot Engine)の中心に Unreal Engine を据えた実験的な映像制作プロセスの成果です。 FUSE を使用することで、Unreal Engine に搭載されている応答性、没入感、即時性を活用した映像制作エクスペリエンスが一変しました。

2053年の半水没状態のロンドンを舞台にしたこの作品は、ホバーボードの世界チャンピオンに君臨する スティーヴィー が、支配的で虐待的なマネージャーから大胆にも逃げ出す様子を捉えたものです。 アルバ・バチスタ『シスター戦士』『ミセス・ハリス、パリへ行く』ゲティン・アンソニー『マンハント』『ゲーム・オブ・スローンズ』)、ダニエル・ローレンス・テイラー『Timewasters』『Uncle』)といった少人数のキャストで 5日間にわたって撮影され、Framestore のチーフ クリエイティブ オフィサーであり『FLITE』の監督 Tim Webber と そのプロダクションチームは、FUSE の限界に挑みました。

「このプロジェクトで私たちがやりたかったことのひとつは、非現実的な世界で本物のパフォーマンスを創り出すことでした。 そして、非現実の世界で本物の演技を捉えようとすれば、世界は演技に影響を与えます」と Webber は説明します。俳優の周りにある LEDウォールにエンバイロメント(背景)を投影することで、俳優たちは自分の設定、何が起こっているのか、ショットの中でどのように相互作用しているのかを理解することができます。

「アルバ が交通渋滞の中を走ったり、スタントをしたり、逆さまにひねったりするとき、さまざまな方向の世界を作り出すことができました。 彼女の目線、通り過ぎる車の感覚、周りで起きているアクションを見ることができました。俳優にとって、このようなビジュアルがあることは本当に助けになります」

リハーサルでは、俳優たちは VRヘッドセットを使って『FLITE』の世界を探検することもできました。 俳優たちは、近未来的なタワーブリッジやスティービーのアパートを体験することができました。

「実際のバーチャルリアリティを身近に感じることができるので、新鮮な気分です。監督によって創られたこの世界に身を置くことができるので、信じられないほどです」とアルバは説明します。

Framestore は、現実と非現実の両方の世界に生身の人間の演技をもたらすために、技術と人材への投資を続けています。映画『ゼロ・グラビティ』のために開発されたハイブリッド・アプローチをさらに一歩進め、『FLITE』では、実写のプレートと Unreal Engine で作成された CGI を全体的に融合させています。(youtube より)

 

★トレーラー:FLITE Brings Real Performances to an Unreal World | Framestore(1分)
★本編:FLITE | Framestore(14分47秒)

■FLITE(Framestore)
https://www.framestore.com/work/flite

 


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