【特別寄稿】造形家 / 映画監督 片桐裕司の いろいろあっていいんじゃない?|エピソード50:ハロウィンの仮装 -片桐さん八変化-

ハリウッドで彫刻家、キャラクターデザイナー、映画監督として活動。日本で開催する彫刻セミナーは毎回満席の片桐裕司さんのエッセーです。肩の力を抜き、楽しんでお読みください!


片桐 裕司 / HIROSHI KATAGIRI
彫刻家、映画監督

東京生まれ、東京育ち。1990年、18歳のときに渡米。スクリーミング・マッド・ジョージ氏の工房で働きはじめる。98年にTVシリーズ『Xファイル』のメイクアップでエミー賞受賞。その後、『ターミネーター』『エイリアン』『ジュラシックパーク』のキャラクタークリエーション等で有名なハリウッドのトップ工房スタンウィンストン スタジオのメインアーティストとして活躍(2000〜6年)『A.I.』『ジュラシックパーク』『タイムマシーン』『宇宙戦争』等の制作に携わる。現在、フリーランスの造形家、映画監督として活躍中。
東京生まれ、東京育ち。1990年、18歳のときに渡米。スクリーミング・マッド・ジョージ氏の工房で働きはじめる。98年にTVシリーズ『Xファイル』のメイクアップでエミー賞受賞。その後、『ターミネーター』『エイリアン』『ジュラシックパーク』のキャラクタークリエーション等で有名なハリウッドのトップ工房スタンウィンストン スタジオのメインアーティストとして活躍(2000〜6年)『A.I.』『ジュラシックパーク』『タイムマシーン』『宇宙戦争』等の制作に携わる。現在、フリーランスの造形家、映画監督として活躍中。

エピソード50:ハロウィンの仮装 -片桐さん八変化-

最近は、日本でもハロウィンがだいぶ普及したようで
皆さんも仮装を楽しんでいるようですね

1990年代、私たちの Special Make up Effect(SFXメイクアップ)業界でも、毎年、ハロウィンの盛大なパーティーがあって、ある工房を開け切って、プロが集まって、大いに楽しんでいました。人によっては、何週間も前から準備する人もいて、それは もうすごかったし、楽しかったですよ(※とにかく、プロがほとんど)。

その頃は、業界も上り調子で、新しいものがどんどん出てきて、活気があって、仕事もいっぱいあり、ハロウィンの日の午後は、給料をもらって 自分のコスチュームの準備をしてもよかったりしました。本当にいい時代でした!

私自身もチャチャっと何かを作れる技術を持っているのと、メイク用の素材がそこらじゅうにあるので、ハロウィンのみならず、今まで色々な変装をしてきました。職権乱用も多く含まれますが。ちょうどハロウィンの時期なので、ここで、今までやった仮装・変装をいくつか紹介したいと思います。

ある時は 怪しい中国人

ある時は さらに怪しい謎の男

ある時は 死人

時には キャラクターになりきって仕事をしたり

ヘルボーイになってみたり(※もちろん本物のピース)

日本のサラリーマンや

東大出の坊ちゃん

リアルな筋肉を造形するために軽く鍛えてみたり

自らの鍛え上げられた肉体を見本にして、筋肉を造形してみたり

とまあ、このように、いろいろできてしまうのです。「あ~ 面白い技術を持って得したなぁ」というエピソードでした! 皆さんもハロウィンを大いに楽しんでください。

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■片桐裕司さんのブログ
http://blog.livedoor.jp/hollywoodfx/

■ハリウッドで活躍するキャラクターデザイナー 片桐裕司による彫刻セミナー
http://chokokuseminar.com/ ※九州(11月)申し込み受付中