【インタビュー】デジタルアーティスト 朝倉 涼 が斬る! インテル最新世代 Core Xシリーズ GeForce RTX搭載モデルを徹底検証


朝倉 涼/Ryo Asakura

「Seventhgraphics」を屋号にかかげ、フリーランスのCGクリエイターとして活躍。3DCG によるグラフィック・映像を中心に規模の大小を問わず商業・同人・イベント・その他幅広く活動・制作中。
「Seventhgraphics」を屋号にかかげ、フリーランスのCGクリエイターとして活躍。3DCG によるグラフィック・映像を中心に規模の大小を問わず商業・同人・イベント・その他幅広く活動・制作中。

2018年末、デジタルアーティスト 朝倉 涼 氏に、パソコン工房から第9世代のインテルCPU搭載PC がパフォーマンス検証用に貸し出された。同機は GeForce RTX 2080 Ti、または TITAN RTX を2枚まで使用可能であり、現行のモデルにおいて最上位モデルといっても過言ではない。ゼネラリストの業務レベルでどれほどの効果が得られるのか、MV『バイオレンストリガー』の制作を通じて その実力を試してもらった。

 

▲八王子P『バイオレンストリガー feat. 初音ミク』(#コンパス メグメグテーマソング))
cNHN PlayArt Corp. cDWANGO CO., Ltd. Music: 八王子P Illustration:ぽあろ

▲パソコン工房 CG・映像制作者向けブランド「CG・MOVIE GARAGE」販売サイト。本企画で 朝倉 涼 氏が監修したPCが紹介されている。各ラインナップともに、目的に合わせて余分な構成は省き高いコストパフォーマンスを実現している。今後さらなるラインナップが登場予定だ

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GeForce RTX搭載モデルなら遠慮なくリッチな CGを盛れる

 

 

朝倉 涼 氏(以下、朝倉氏):今回パソコン工房さんから貸し出していただいたPCは、MVの『バイオレンストリガー』の制作において使用しました。2Dのキャラは後から合成するのではなく、シーンデータ上に取り込んでレンダリングしています。パーティクル表現や流体表現などもかなり作り混んだものになっていて、我ながら豪華な表現を実践させてもらいました(笑)。それができたのも、今回お貸しいただいた PC のお陰だと思います。

 

朝倉 涼/Ryo Asakura
Seventhgraphics
デジタルアーティスト

パソコン工房スタッフ:お貸出しした PCは、CPU が12コアのCore i9、GPU が RTX 2080 Ti の2枚搭載、ストレージが Optane SSD の 480GB、メモリが 32GBとなります。さらにビデオメモリが倍になる TITAN RTX も2枚用意しました。今回、最もパーツの性能差を感じられたところはどこですか?

朝倉氏:そこは GPUですね。これまで GTX 1080 Ti の2枚挿しを使っていて、今回お借りしたのが RTX 2080 Ti の2枚挿しでした。

作業効率を重視して2枚挿しを使ってでもレンダリングスピードを上げていましたが、それでもお借りしたマシンは、体感で1.3倍くらい速く感じましたね。TITAN RTX はさらに速く1.5倍でした。これから先、GeForce RTX への対応が進んでいけばもっと速くなるだろうと思うと、GTX 1080 Ti からでも買い換える意味はあると思いますね。

パソコン工房スタッフ:インテル Core i9 シリーズの使用感についてはいかがでしたか?

朝倉氏After EffectsPremiere などは CPU依存になりますので、今回のように CPUのコア数が多いと、体感で明らかに速くなりましたね。とはいえ、まだまだマルチコアに対応していないプラグインもありますし、After Effects における DOF やモーションブラーの適用にはシングルコアの速さが重要になってきますので、単純なクロック数の高さもポイントですね。

パソコン工房スタッフ:ストレージについては、今回 Optane SSD を搭載しました。こちらはいかがでしたか?

朝倉氏:ストレージが処理速度のボトルネックになっているケースというのはよくあるんですが、いつも使っている M.2 SSD と比較すると、今回の Optane の SSD では OS や Cinema 4D の起動が体感で明らかに速くなりましたね。まだ試してはいないんですが、After Effects などの 4K の OpenEXR形式で連番データを読み込んでも、これなら十分使用に耐えうると思います。

パソコン工房スタッフ:Optane の SSD は、長期間どのようにご使用いただいても速度が下がらないということが特徴なんです。さらに、書き込みと読み込みの速度がどちらも同じなんですよ。その上、耐久性が一般的な SSD の3倍以上なんです。

朝倉氏:それは凄いですね! 次回購入時には選択肢に確実に入ってくると思います。

デジタルアーティスト 朝倉 涼 氏 監修
3DCG&動画編集向けモデル

GPUレンダリング検証

 

GeForce RTX 2080 Ti の2枚構成に加えて、2019年2月における最上位モデル TITAN RTX の2枚構成についても検証をしていただいた。シーンによって差異があるものの、1080Ti 2枚と比較して 1.6~2倍程度のレンダリング速度が計測された。「現状まだ NVIDIA RTX のアーキテクチャにアプリケーション側が対応していないことを考慮すると、それらが対応した時、さらに速くなるのだろうなという期待がもてますね」(朝倉氏)

検証モデル 01

検証モデル 02

ストレージに Optane SSD を選ぶ投資的価値

Optane SSD は次世代高速メモリ「3D XPoint」が搭載されたSSD。その特徴は、通常の NAND型SSD と比較して約3倍という耐久性の高さと、データの読出/書込双方における安定した速度だ。「普段使用している M.2 SSD と比較すると、アプリの起動時間が体感できるほど短くなりました。長期間故障せず、大容量データの読み書きに耐えるのであれば、十分投資する価値はあると思います」(朝倉氏)

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