【特別寄稿】造形家 / 映画監督 片桐裕司の いろいろあっていいんじゃない?|エピソード87:夢と目標 -『頑張れ すもうジョーンズ 3』
ハリウッドで彫刻家、キャラクターデザイナー、映画監督として活動。日本で開催する彫刻セミナーは毎回満席の片桐裕司さんのエッセーです。肩の力を抜き、楽しんでお読みください!
エピソード87:夢と目標 -『頑張れ すもうジョーンズ 3』
さて、お待ちかね(か、どうかは知りませんが)の『頑張れ すもうジョーンズ!』のパート3 です。
・パート1 >>> エピソード85:コメディ『頑張れ すもうジョーンズ!』
・パート2 >>> エピソード86:スター・ウォーズ と すもうジョーンズ
今回のパート3 のムービーは『ゲヘナ2』のアイディアが出ない片桐監督に、あの超有名監督の魂が取り憑いてしまうストーリーです。
これまで私は「夢を叶える」という言葉をよく使ってきましたが、自身の人生をいろいろ振り返ってみて気づいた「夢を叶える」ということについての「私なりの考え」をシェアしたいと思います。これが「夢を持つ人」へのヒントになればと思います。
夢を持つと「いつかこうなったらいいのに」とか「いつかこうなってほしい」といった気持ちを持つことになります。しかし、、そのように思っている時には、おそらく、叶った夢はなかったと思います。これらは一瞬 ポジティブに聞こえますが、よくよく分析すると「現状への不満」です。実はネガティブなのです。
まじか!
「現状への不満」は確かに行動の原動力にはなります。しかし、私の感覚と経験から言えば、その不満を抱えたままの行動では、物事はあまりうまく進みません。
これまで私は、人に説明するために「夢」という言葉をよく使ってきましたが、私の中では、実は「夢」とは捉えていません。「では何なのか?」というと「目標」という言葉になります。
「自分の夢は長編映画を監督すること」という言葉を「自分の目標は長編映画を監督すること」に変えてみるとどうでしょう? ぐっと現実味が出てくると思います。
「夢」としているままだと「いつか」という漠然とした思いしか出てこないため、取る行動も漠然としてしまいます。「いつか叶うだろう」と何もせずに、日々を過ごしてしまいがちになります。
今回初監督した映画『ゲヘナ~死の生ける場所~』も「いつか作ることができるだろう」と思いは、ずーっとありましたが、その思いを持っているだけの間は、結局 何も起こりませんでした。
しかし「クラウドファンディングで資金を集める!」という目標を具体的に決めた瞬間から、自分の行動が変わりました。「夢」に代えて「目標」とすると、面白いことに「具体的に何をすればいいのか」が思いつきやすくなってくるのです。その具体的な行動を 1つずつこなしているうちに、気がついたら、夢が叶っている。今まで、そんな感覚で、物事を達成してきたと思います。
「いつかハリウッドの大作映画の監督をしたい」という「夢」を持っていましたが「それではいかん」と思い、自分の中で「目標」という言葉に変えてみました。そして、考えてみたところ、いろいろと新たな目標ができて、現在、それに対して 具体的な行動を起こしています。そうしたら、ビジョンや やる事も明確に見えてきて、面白い事に、周りの環境も変わってきました。チャンスが増えたのです。
今後も、自分の「目標」を明確にしながら、行動を続けていきたいと思っています。引き続き 応援よろしくお願いします!
1つの「目標」であった映画『ゲヘナ~死の生ける場所~』の東京上映(7/30~8/5 渋谷 ユーロライブ)、絶賛 前売り券発売中です! 必ず「来てよかった!」と思えるような上映会にするつもりです。
▼『ゲヘナ』渋谷上映。詳細・申込は こちら >>> http://gehennafilm.jp/
▼『ゲヘナ』メイキング&裏話(GEHENNA ~その軌跡)
https://3dtotal.jp/?s=GEHENNA+%EF%BD%9E%E3%81%9D%E3%81%AE%E8%BB%8C%E8%B7%A1
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