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SFエンバイロメント作成のための思考プロセスとテクニック:「未来のドバイ」のメイキング

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コンセプトアーティスト/アートディレクター Fathel F. Jasim氏が、SFエンバイロメント(環境)作成のための思考プロセスとテクニックを紹介します(Photoshop使用)


Fathel F. Jasim
コンセプトアーティスト/アートディレクター


私は「未来の世界はどうなっているのだろう」と想像して、SFエンバイロメント(環境)を描くのが好きです。そして、ここ20年、建築やテクノロジーの面で優れた発展を遂げている「ドバイ」に心惹かれています。

現在のドバイの建築も十分際立っていますが、さらに、未来では、塔、橋、目を見張るような高層ビル群で驚きを体験させてくれることでしょう。そこは、交通手段も発達して、まったくの別世界のようになり、空飛ぶ車、自家用飛行機、ポータルで移動する未来的なバス輸送などがあるかもしれません。

ステップ01:最高のインスピレーション写真

いつどこに行っても、私は膨大な写真を撮って、自分のコンセプトリファレンスに加えています。この写真はフィラデルフィア州を訪れたときに撮影したもので、今回のコンセプトにぴったりのアングルです。この写真をワイドに拡張して、建物とディテールを追加していきます。

フィラデルフィア州を訪れたときに撮影したリファレンス用の写真

ワイドに拡張して、建物とディテールを追加していきます

ステップ02:パースペクティブ

優れたコンセプトアートの作成には、パースペクティブグリッドが重要です(別レイヤーにパースを描くと、簡単に確認できます)。そこから与えられる情報は、新しいビルや要素の正しい位置を見つけるのに役立ちます。

優れたコンセプトアートの作成には、パースペクティブグリッドが重要です

ステップ03:ビルのデザイン

ここでは、パースペクティブグリッドに沿って、写真をいくつか使用していきます。建物のファサード(外観)に、伝えたい新しいスタイルをペイントで重ねていきます。

建物のファサード(外観)に、伝えたい新しいスタイルをペイントで重ねていきます

ステップ04:奥行き

コンセプトにおいて、奥行きの表現は極めて重要です。後景と前景を重ねると現実的なイメージになっていきます。そして、その間に中景レイヤーを追加していくと、奥行きの感覚が強化されます。私は、紙の簡単なスケッチを基にして 絵に生命を吹き込むように、このステップをとても楽しんでいます。

絵に生命を吹き込むように、このステップをとても楽しんでいます

ステップ05:ライティング

どのようなコンセプトでも重要な部分です。私は、暖かい光源を右の影になっている建物の背後に置きました。ドバイの夏は暖かく、ときに 埃がかかります。そこで、前景に青いライトをいくつか追加、暖かいライトと冷たいライトのコントラストで、面白い雰囲気を加えています。ライティングは魔法の鍵であり、常に最適な表現をもたらしてくれます。

ライティングは魔法の鍵であり、常に最適な表現をもたらしてくれます

ステップ06:ディテールと明度を追加する

このステップでは、着陸港、窓、ドア、空飛ぶ車、スペースシップなど、多くのディテールを追加します。

使用した明度の範囲を見るために、白黒のスキームでチェックします。最も暗い部分と最も明るい部分を より控えめにバランスさせると、コンセプトが見映え良い印象になることでしょう。

さまざまな時間に、気分を変え、何度も繰り返しチェックすれば、作品を違った視点で見ることができるでしょう。作品のレタッチを怖がらず、常に、自分の目を信じてください。

白黒のスキームでチェックします

最終イメージ

編集部からのおすすめ

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▶ オリジナルURL(英語):https://www.3dtotal.com/tutorial/2388
翻訳:STUDIO LIZZ (TK)
編集:3dtotal.jp

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