アーティスト、イラストレーター、デザイナー向け、素晴らしいウェブサイトにするための 7つのヒント

スペイン出身のコンセプトアーティスト/キャラクターデザイナー Cristina Lavina氏 が、魅力的なウェブサイト作成のためにやるべきことについて説明します


Cristina Lavina Ferez
コンセプトアーティスト

※本記事は、書籍『コンセプトアーティストになるために知っておきたいこと』から抜粋した無料サンプルです

オンラインプレゼンスを高めることは、コンセプトアートのキャリアを始める上で欠かせない要素です。なぜなら、そうすることでファンや将来の顧客とつながれるからです。特に「ウェブサイト」は最初の接点になるため、良い第一印象を与えなければいけません。以下のヒントを読んで、効果的なサイトを構築するための必要条件を理解しましょう。

1. シンプルにする

ウェブサイトには簡単なテンプレートを使い、最小限の色と限られた装飾のものを選択しましょう。人々が作品を見るとき、何に注目してもらいたいかを考え、ウェブサイトのデザインがそれを妨げないようにします。

2. アクセス可能にする

当たり前に聞こえるかもしれませんが、ウェブサイトの各セクションはボタンクリックするだけで、簡単にアクセスできなければいけません。クリックできないリンクがあると、ナビゲート/おもてなしするのが難しくなります。訪問者と将来の雇い主を、貧弱なナビゲーションで苛立たせてはいけません。

3. 連絡先をわかりやすくする

あなたのポートフォリオと連絡先の間に「明確で単純な導線」を持たせることが重要です。そうすれば、ポートフォリオを見ている人はいつでも、Contact(連絡先)ページや目立つように設置されたEメールアドレスのリストを通じて、簡単にあなたと連絡をとることができます。

4. カテゴリを作成する

ウェブサイトでポートフォリオ作品を別々のカテゴリにまとめることは、訪問者にとっても有益です。たとえば、作品を「環境」「イラスト」「ムード」などに分類してみましょう。ここでも見る人が、最も興味ある作品を簡単に見つけられることが重要です。進むボタンと戻るボタンを追加すれば、各グループ内で簡単に別のイメージへ移動できます。

5. クライアントのクレジットとロゴを含める

会社やクライアントのプロジェクトで作成した作品をアップロードする場合、おそらくテキストクレジットとプロジェクト(またはスタジオ)の公式ロゴを追加する必要があります。こうしてウェブサイトの訪問者にあなたのポートフォリオに対するプロ意識を示し、クライアントに迷惑をかけないことを保証します。ただし、投稿する前にそのイメージが NDA(秘密保持契約)に違反していないこと、その作品を共有する権利があることを必ず確認し、関係会社に連絡をとりましょう。

6. トップページの画像を検討する

トップページやランディングページのイメージは必須ではありませんが、ウェブサイトに個性を加えるのは良いアイデアです。あなたの個性が感じられるイラストやアートワークをトップページ配置すれば、素晴らしい入り口となるでしょう。さらに、あなたのウェブサイトを見つけた訪問者へのアピールにもなります。ただし、選択したウェブサイトのテーマに合わない可能性もあるため、美観を損なうと感じる場合は使わない方がよいでしょう。

7. 自己紹介をする

ウェブサイトに about ページを追加して自己紹介すれば、訪問者に親しみを与えられます。そこに自分の写真を載せ、経歴・興味を持っていること・トレーニング・キャリアに関する情報を提供します。あなたの仕事に焦点を当てることで、ファンや将来の顧客はより親しみを持ってくれるでしょう。

編集部からのおすすめ

書籍『コンセプトアーティストになるために知っておきたいこと』には、業界のプロや経験豊富なフリーランスアーティストによって執筆されています。コンセプトアートのキャリアを発展させるための多くの素晴らしいヒント・アドバイスを知ることができる必読の1冊です。日本語版では特別に、富安 健一郎 氏(INEI inc.)が 日本におけるコンセプトアートについて執筆されています。

 


翻訳:STUDIO LIZZ (TK)
編集:3dtotal.jp