『スズメバチ女の逆襲』のメイキング

次は、3ds Max で窓にアンビエントオクルージョンをレンダリングして、着色を始めます。私は主に、[なげなわツール]と[グラデーションツール]で色を適用していきます(図06)。

図06:[なげなわツール]と[グラデーションツール]で色を適用していきます

この手順を終えたら、本チュートリアルの醍醐味に移りましょう。スズメバチ女の作成です。Photoshop の[ペンツール]で慎重に顔を描いたら、選択範囲を作成して塗りつぶします([Ctrl]+[Delete]キー)。次に、[ペンツール]とソフト円ブラシで、少しずつ、影、ハイライトを追加していきます(図07)。

図07:[ペンツール]とソフト円ブラシで、少しずつ、影、ハイライトを追加していきます

スズメバチ女の足、自動車、怯えて逃げ惑う人々は、すべて同じワークフローで作成しています。

正しい順序で作業を進めようとしましたが、これは、私にとって大きな実験的試みであり、正しいパスを見つけるために多くの時間を費やしました。そして、それらのほぼすべてが別々の要素に進化していきました。また、図08 のビルは一見の価値があります。ビルやその周りのペイントが素晴らしいルックになってきたので、3ds Max で、モデルにもっとディテールを加えることにしました。そして、リファレンスとするビルの写真を見つけて、3Dモデルを作成しました。アンビエントオクルージョンマップをレンダリングして、Photoshop でペイントしています。

図08:リファレンスとするビルの写真を見つけて、3Dモデルを作成しました

今回の制作で面白かったもう1つの作業は、スズメバチの身体や髪で使用したカスタムブラシの作成です(図09)。

図09:面白かったもう1つの作業は、スズメバチの身体や髪で使用したカスタムブラシの作成です

図10:最終イメージ

※このチュートリアルは、書籍『Digital Painting Techniques 3 日本語版』にも収録されています (※書籍化のため一部変更あり)。


翻訳:STUDIO LIZZ
編集:3dtotal.jp