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【特別寄稿】造形家 / 映画監督 片桐裕司の いろいろあっていいんじゃない?|エピソード10:DRAGONBALL EVOLUTION その5

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ハリウッドで彫刻家、キャラクターデザイナー、映画監督として活動。日本で開催する彫刻セミナーは毎回満席の片桐裕司さんのエッセーです。肩の力を抜き、楽しんでお読みください!


片桐 裕司 / HIROSHI KATAGIRI
彫刻家、映画監督

東京生まれ、東京育ち。1990年、18歳のときに渡米。スクリーミング・マッド・ジョージ氏の工房で働きはじめる。98年にTVシリーズ『Xファイル』のメイクアップでエミー賞受賞。その後、『ターミネーター』『エイリアン』『ジュラシックパーク』のキャラクタークリエーション等で有名なハリウッドのトップ工房スタンウィンストン スタジオのメインアーティストとして活躍(2000〜6年)『A.I.』『ジュラシックパーク』『タイムマシーン』『宇宙戦争』等の制作に携わる。現在、フリーランスの造形家、映画監督として活躍中。
東京生まれ、東京育ち。1990年、18歳のときに渡米。スクリーミング・マッド・ジョージ氏の工房で働きはじめる。98年にTVシリーズ『Xファイル』のメイクアップでエミー賞受賞。その後、『ターミネーター』『エイリアン』『ジュラシックパーク』のキャラクタークリエーション等で有名なハリウッドのトップ工房スタンウィンストン スタジオのメインアーティストとして活躍(2000〜6年)『A.I.』『ジュラシックパーク』『タイムマシーン』『宇宙戦争』等の制作に携わる。現在、フリーランスの造形家、映画監督として活躍中。

エピソード10:DRAGONBALL EVOLUTION その5

記憶から消し去りたい映画『DRAGONBALL EVOLUTION (ドラゴンボール・エボリューション)』...

その4 からのつづき

今まで仕事した映画で見ていない映画は数多けれど、これだけは一体どんな風に仕上がったのか、気になってしょうがない。しかし、映画館で金を払って観るつもりは毛頭なかった。そんなわけで、これは DVD が出てから借りてみることにしたのでした。さて、感想はというと...

さて、感想はというと...

最悪だ...

いくら何でもこれは無いだろう。ここまで映画を見て腹が立った事は無い。これほど原作やファンを馬鹿にした映画が、かつてあっただろうか? 聞き覚えのある登場人物が出るたびに、自分の眉間のしわが深くなる。悟空、ブルマ、チチ、ヤムチャ、亀仙人... 何これ? 百歩譲って、これがドラゴンボールであると言う事を無視して、オリジナルの映画として見たとしてもひどすぎる。脚本のひどさから安っぽすぎるセットに衣装。ダメダメCG。

製作中から経営陣による不条理な要求の数々...「こうすればもっと金が儲かる」という考えを前提としたうんこちゃんな意見を押し付けてくる。いいものを作ろうなんて気持ちはみじんも感じない。結局、公開前に情報がリークして、ファンの大反感を買い、ピッコロは緑に。オザールはその場しのぎの CG大猿に変わったが...

しかしながら、どんなにひどい映画でもいいところはあるもんである。 DVD の特典映像で、スタントコーディネーターのアメリカ人の兄ちゃん達(師匠と弟子らしい)がカメハメ波の打ち方の実演をするのだが...

まずは、先生
「か、、、み、、、は、、、み、、、はーーーーー」

ちょっと違うぞ!

そして、弟子
「か、、、み、、、は、、、み、、、はーー」

いくら弟子でも、そこは先生をまねしなくても...
でも、2人とも、かみはみは はかわいいぞ。

かわいいと言えば、ブルマの役者はかわいかった。
って、プロデューサーの策略に見事にひっかかっている私...

"非国民"
日本の偉大な文化を破壊する片棒を担いだ者として、そう呼ばれても仕方がない...

しかしながら、その時はどんなに苦しくても、時が過ぎれば格好のネタになるのですね。こうして書いてみて、今ではやってよかったと思っております!

ドラゴンボール万歳!!!

 

★バックナンバーはこちらから

■片桐裕司さんのブログ
http://blog.livedoor.jp/hollywoodfx/

■ハリウッドで活躍するキャラクターデザイナー 片桐裕司による彫刻セミナー
http://chokokuseminar.com/

映画『ゲヘナ 死の生ける場所 (Gehenna Where Death Lives)』予告編 (2分8秒/ 監督:片桐裕司 / 日本語字幕)

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