Cinema 4D + After Effects による無重力ショット:『Elevation』のメイキング

04 合成

レンダリングボタンを押す前に、必要なタグがすべてリストに含まれていることを確認しましょう。合成では複数のパスを使って、ショットの最終ルックを作成します。また、外部の合成タグ(Tags > external compositing)で 3Dシーン内のポイントを取得すれば、ポストエフェクトを位置合わせできるようになります。

 

 

合成段階でマスクを使えば、ローカル光源やシーン内の他のオブジェクトを柔軟に制御できるでしょう。このパイプラインによって、Cinema 4D に戻ることなく、シーンを強化、調整することができます。

 

After Effects で複数のパスを合成します

 静止画が承認されたら、シーケンス全体をレンダリングします。

 

レンダラーには RedShift を使用

05 最終合成とポストプロダクション

カスタムカラーの LUTs を使い、色収差やノイズを加えて、より映画的な表現を実現します。

ポストプロダクションで映画的な表現を加えます

06 窓の雫

窓を雫が上に流れるクローズアップには、Realistic Animated Raindrop Material を使用しました。

Realistic Animated Raindrop Material(15分50秒)

スローモーション効果は、プラグイン Twixsor でタイムリマップし、アニメーションループを作成しています。後で、窓のシェーディングに使うための PNGシーケンスをレンダリングしておくと便利です。雫が上に流れる効果を得るため、雫を反転させれば、作業完了です 。

 

 

雫が上に流れるアニメーション

 


編集部からのおすすめ:TV、映画、映像制作における特殊効果について学ぶには、書籍『映像制作のためのVFX教科書』を、映像制作における色調補正、カラーコレクション、カラーグレーディングを学ぶには、書籍『カラーグレーディング 101:映像制作における色調補正の基礎』をおすすめします。

 


編集:3dtotal.jp