エミー賞 受賞。ILM より『マンダロリアン』 シーズン2 の VFXメイキング映像

★THE EMMY-WINNING SPECIAL VISUAL EFFECTS OF THE MANDALORIAN: SEASON 2(4分4秒)

VFXスーパーバイザー Richard Bluff が、エミー賞 7部門を受賞した『マンダロリアン』シーズン2 のエフェクトの舞台裏を語ります。

ルーカスフィルム の大ヒット ディズニー+ シリーズは、シーズン2では、シーズン1 で達成した画期的な技術的・芸術的成果を基に、伝統的な方法論と常に進歩する新技術を組み合わせました。また、ILMStageCraft LED ボリュームのサイズも大きくなり、全シーンの半分以上で使用されるようになりました。また、このシーズンでは、ILM の最先端のリアルタイム・シネマ・レンダリング・エンジンである「Helios」がデビューしました。この高解像度、高忠実度のエンジンは、LEDスクリーンに表示されるすべての最終ピクセルレンダリングに使用され、今日のエピソード映画や長編映画の制作でよく見られる複雑なシーンに対して、比類のないパフォーマンスを発揮します。

実際のクリーチャーのエフェクトは、1977年以来「スター・ウォーズ」の世界の美学と魅力の重要な一部となっています。シーズン2 では、エフェクトチームは、 100体以上のパペット化されたクリーチャー、ドロイド、アニマトロニクス・マスクを実現しました。その中には高さ10フィートのパペット化された乗り物として実現された愛すべきタトゥイーン・バンサも含まれています。

ミニチュアとモーション・コントロール・フォトグラフィーは、スケールモデルの船や、ILM の StageCraft LEDボリューム で使用するために作られたミニチュア・セット・エクステンションにも使用されました。また、カーソン・チョップ・フィールズ の スクラップウォーカー にはストップモーションアニメーションが使用された。また、タトゥイーンに生息する大蛇は、コンピュータで作られた 180フィートの生物で、砂が水のようになる液状化現象を利用して、砂の中をサメのように泳ぐというものでした。

私たちは、ILM チームが注いだ配慮と献身に感謝します。また、Legacy Effects、Hybride、Image Engine、Important Looking Pirates、Ghost VFX、Lola、Stereo D、Tippett Studios、Base FX、Raynault、Virtuous、Yannix のパートナの皆さんにも感謝します。

この『マンダロリアン』シーズン2の舞台裏を楽しんでいただければ幸いです。(youtube より)

 

■『マンダロリアン』
https://www.disney.co.jp/deluxe/program/mandalorian.html


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