【インタビュー】常に新しいことに挑戦する:CGジェネラリスト Luis Varon 氏
Luis Varon 氏(別名 MainBrain Art)は、ルックデヴと試行錯誤に情熱を注ぐ CGジェネラリストです

Q. 自己紹介をお願いします
こんにちは、コロンビア出身、カナダ在住の 3Dアーティスト Luis Fernando Puentes Varón です。ソーシャルメディアでは MainBrain Art の名で活動し、主に ライティングとルックデヴを専門としています。
キャリアの始まりは CGモデラーでしたが、その後、CGジェネラリストに転身しました。今は、自分の情熱であるライティングとルックデベロップメントに集中しようとしています。作品に新しいルックやスタイルを試すのが大好きで、常に新しいことに挑戦しています。
「アキュラ NSX 2012」
Q.制作ワークフローを教えてください。アイデアはどこから得ましたか?
例えば、「A Letter To The King」のアイデアは、何か新しいことをしたいという欲求から生まれました(※【チュートリアル】スタイライズ キャラクター『A Letter To The King』のメイキング)。この作品では、手描き風のテクスチャスタイルのワークフローを試してみたかったのです。そんなとき、Guille Rancel の素晴らしいコンセプトアートを見つけて、「これだ!」と思いました。彼のコンセプトには、モデリング、グルーミング、表現したかったスタイライズルックがすべて揃っていました。
「A Letter To The King」(コンセプト制作:Guille Rancel)
Q. 「A Letter To The King」の制作で苦労したことはありましたか? 新しい学びはありましたか?
たくさんの課題があり、多くを学ぶことができました! まず、コンセプトアートのパース(遠近法)です。ポーズを決めるのが本当に大変で、右の肩当て、腕、肋骨など、適切なプロポーションを保ちながら正しいポーズを作るのに苦労しました。次の課題は グルーミング(ヘアの表現)です。XGen は初めてでしたが、YouTube の Jesus Fernandez による説明動画が、とてもわかりやすくて参考になりました。
最も探求するのが楽しかった課題が、ルックデベロップメントです。『レミーのおいしいレストラン』の食べ物の作り方に関する興味深い記事を読んで、同じ質感を出したいと思いました。最終的には、金属も含めたすべてのマテリアルで[Single Scatter]をオンにし、コンポジット段階で[Single Scatter]の AOV の明度と色を調整する手法を組み合わせました。
「Hada」(コンセプト制作:Dei Gaztelumendi)
テクスチャマップ、AOV、ライティングパス
Q. 仕事や個人プロジェクトで使用しているソフトは何ですか?
リファレンス収集には PureRef、モデリングには ZBrush と Maya、テクスチャリングには Substance 3D Painter、ルックデベロップメントとライティングには Renderman、Arnold、Redshift を使っています。コンポジットには BlackMagic Fusion、時々 Nuke も使います。
「Medieval Town (中世の街)」(個人プロジェクト。Substance 3D Painter、Maya を使用。コンセプト、テクスチャリング、ルックデヴ、ライティング、コンポジットを担当。モデル:KitBash3d、speed tree)
Q. ポートフォリオをアップデートする秘訣・ヒントがあればおしえてください
この業界は変化が速いため、日々新しいことを学び続ける必要があります。私は常に学ぶ機会を逃さないように心がけています。お勧めの方法は、どんなモデルでもいいので実験してみることです。自作モデルでも、Substance、Renderman などのソフトに付属するサンプルモデルでもかまいません。そこからテクスチャをペイントし、マテリアルを適用し、さまざまなライトにどのように反応するかを確認します。こうした実験の積み重ねが、あとでポートフォリオ作品を作るときに、確かな基礎となり、大きな助けになります。
「Alchemist Cabin (錬金術師の作業場)」
Q. SNS を使っていますか? お気に入りのハッシュタグをチェックしていますか?
Pinterest で常に新しいコンセプトやアイデアを探しています。あとは 3dtotal、Cartoon Brew、80.lv などのウェブサイトでニュースをチェックしています。
「Swamp Frog (沼地のカエル)」(コンセプト制作:Alejandro Cardona (JAC))
Q. 芸術的な目標はありますか?
短期的には、現在研究しているスタイライズされたルックの短編映画を作りたいと思っています。2024年に、RenderMan "SciTech" Art Challenge 向けにホバーバイクをデザインして応募し、最終選考に残ることができました。このプロジェクトでは多くのことを学びました。
「The mechanic」(Blender と Renderman for Blenderを使用。カメラワーク、ライティング、ルックデヴのスキル向上に絶好の機会となりました)
リファレンス
色を確認するためのペイントオーバー
Q. お気に入りのアーティストは誰ですか? 手描き/デジタルどちらでもかまわないので、理由も一緒におしえてください
たくさんのアーティストをフォローしていますが、特にお気に入りなのは、Jeremy Vickery、Arvid Schneider、Guille Rancel、Tomm Moore、Vitor Hugo、Thibaud Pourplanche、Alice Pisoni です。
ライティング、コンポジターとして参加。Maya と RenderMan を使用
Q. 近年の作品についてお聞かせください
やりたいことはたくさんありますが、さまざまなスタイルで、キャラクターを作りたいと思っています。長編映画にも もっと携わっていきたいですね。
『モンキーキング』(ライティングとコンポジットアーティストとして参加。Katana と Nuke を使用)
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