【インタビュー】すべての人を喜ばせる必要はない:キャラクターデザイナー Isaac Jadraque 氏
キャラクターデザイナー Isaac Jadraque 氏 が、インスピレーションの引き出し方、デザインのヒント、そして 駆け出しアーティストへのアドバイスを語ります

Q. 自己紹介をお願いします
Isaac です。マドリードで生まれで、現在もそこで暮らし、働いています。子どものころから絵を描くことと彫刻をすることに熱中していました。学業を終えると同時にデジタルイラストレーターとして働き始め、UX/UIデザインと並行して仕事をしてきました。最近ではキャラクターデザインとビジュアルデベロップメントにより注力しています。
探求用スケッチ
「chloe (クロエ)」
Q.「クリエイティブゾーン」に入るにはどうしていますか? 好みの場所や時間帯はありますか?
特定の時間帯へのこだわりはありません。必要なのは「自分の空間」です。毎日通っている小さなスタジオがあります。とても静かな場所で、アートブックやフィギュア、そして、インスピレーションを与えてくれるものを置いています。そこにいると、とても快適で集中することができます。
「caveman (ケイブマン)」
「oldman (老人)」
「mouse (マウス)」
Q. どのようなものからインスピレーションを得ていますか?
実のところ、現代においてインスピレーションを受けないことは非常に難しいでしょう。SNS は尽きることのないインスピレーションの源で、時には情報が多すぎるほどです。キャラクターデザイナーとしては、街に出て人々を観察するだけでも発見があります。デザインに取り入れて面白くできそうな体型、仕草、個性を見つけることができます。
「Quijote Robot (キホーテ ロボット)」
「punk (パンク)」
Q. 仕事や個人プロジェクトで使用しているソフトは何ですか?
デジタルイラストを始めて以来 ずっと Photoshop を使っていますが、今でもお気に入りのソフトウェアです。すべてのキーボードショートカットを把握しているので、非常に生産的に作業できます。また、数年前に購入した Procreate は、自宅でソファに座ってリラックスしながら iPad でスケッチするのにとても重宝しています。どちらも非常にパワフルで、素晴らしいブラシがたくさん備わっています。
「garg (ガーグ)」
「sketch (スケッチ)」
「nosferatu (ノスフェラトゥ)」
Q. 同僚や同業者からの評価を意識していますか?
もちろん、誰もが自分の仕事を認められたいと思うものですし、それ自体は自然なことです。しかし問題は「他者からの評価や承認を得ること自体が目的になってしまうとき」です。そうなると、本来の創作活動の本質を見失ってしまいます。一般的に、評価や承認を求めることが目的となっているようなコミュニティはあまり好きではありません。なぜなら、アートというものには多くの主観性があり、スタイルも多様だからです。ある人が素晴らしいと感じる作品が、別の人には響かないこともあります。だからこそ、すべての人を喜ばせる必要はないのです。
「The hermit (隠者)」
「elfo (エルフォ)」
Q. 優れたキャラクターデザインに不可欠な要素は何だと思いますか?
私の意見では、形とリズムが優れたキャラクターデザインにおいて最も重要です。その他のディテールは、キャラクターのスタイルや個性に大きく貢献しますが、優れたシルエットこそが私たちの記憶に最も刻まれ、キャラクターを認識しやすく、ユニークにするものです。
「spacepirate (宇宙海賊)」
「hippie (ヒッピー)」
Q. アーティストとして駆け出しの人にどんなアドバイスをしますか?
この職業については、多くの人が誤解していることがあります。よく才能がすべてだと信じられていますが、実際には才能よりも日々の努力や積み重ねの方がはるかに重要です。もしアーティストとして仕事をし、それで生計を立てたいと本気で考えているなら、何かを達成するために地道に働き、努力し続ける覚悟が必要です。華やかに見えるかもしれませんが、この仕事は継続的な努力なしには成り立ちません。
クライアントや制作チームは、どれほど才能があっても、締め切りを守らず、仕事を完遂できないアーティストより、着実に仕事をこなし、期限内に成果を出せる効率的な人と働くことを好みます。つまり、信頼性とプロ意識が大切だということです。
「Hansel & Gretel (ヘンゼルとグレーテル)」」
「Moon's life」
■Isaac Jadrague 氏 のインタスタグラム
https://www.instagram.com/jadgoo/related_profiles/
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