【特集】ネットで大人気のイラストレーター Loish 初の画集『The Art of Loish – ロイシュ画集』
インスタフォロワー数140万! ネットで大人気のイラストレーター Loish 初の画集、12月中旬発売! 厳選されたイラストを始め、チュートリアル、ヒントまで、Loishの世界とテクニックを堪能できる1冊です。ここでは、その一部を紹介します
私は昔から自分のアート作品を世間の人たちと共有するタイプのアーティストでした。子どもの頃は、クレヨラ(Crayola)マーカーで描いたプリンセスがテーマの最新作を持って、両親や先生の元へ駆け寄ったものです。その後、インターネットでデジタルアートやアーティストのコミュニティに出会ってからは、制作したピクセルアート作品をすべてウェブ上で公開してきました。こうして、私は毎日取りつかれたように絵を描く習慣を身につけました。
初期の作品。上から:『Ripples』『Summer』『Lemonade』
時が経つにつれて、作品の量はどんどん増えていきました。そして、熱心だけど素人っぽいデジタルアート愛好家から、コンセプトアートやキャラクターデザインで生計を立てるフリーランスアーティストへと変身したのです。画集を制作する計画は徐々に進展し、実現までに数年かかったものの、ようやく皆さんにお届けすることができました。とても光栄に思います!
リメイク版『Ripples (リプル)』
これまで制作したすべての作品を取捨選択し、アーティストとして自分を表現する包括的な書籍を制作することはかなり難題でした。私が伝えたいのは創作したアート作品だけでなく、具体的なヒントから総合的な考え方、取り組み方に対する知見まで、長年かけて学んできたことです。SF3部作やカートゥンのファンアートに、芸術エネルギーをすべてつぎ込んだ不器用なティーンエイジャーの頃から、徹夜でストーリーボードの課題をこなし、アニメーションを学んだオタクの学生時代まで、私はアーティストとして数多くの段階を経てきました。
リメイク版『Summer (サマー)』
現在は「純粋に楽しむために制作するデジタルペインティング」と「クライアントの仕事」を両立させようと努力しているフリーランスアーティストです。『The Art of Loish - ロイシュ画集』では、最も印象的な作品に加え、アーティストとしての経歴や成長も紹介したいと思います。
リメイク版『Lemonade (レモネード)』
『The Art of Loish - ロイシュ画集』に目を通すことで、私が制作したアート作品と、世界のとらえ方を垣間見ていただけることを願っています。アート制作には、良いときもあれば、悪いときもあります。高校時代は課題のプレッシャーから逃げるため、ひたすら描きました。アニメーションの学校ではスランプに陥り、フラストレーションを抱えました。その後も、楽しむためのドローイングとクライアントの仕事を両立させるため、解決策を見つけ出す必要がありました。
『Blue Lagoon (ブルーラグーン)』
アート制作は極めて個人的なプロセスであり、やりがいがあって楽しいと同時に、しんどく困難なこともあります。しかし、私がアーティストとして心がけているのは、「その過程を楽しみ、個人的に心に響くものを表現しようと努力すること」です。私は複雑なストーリーを生み出す人ではありません。しかし、自分のアート作品を通じて、雰囲気、印象、あるいは特別な瞬間のストーリーを伝えたいと思っています。本書の各ページの中で、そういったものを感じ取ってもらえることを願っています。
編集後記
『The Art of Loish - ロイシュ画集』には、Loish の息を呑むような素晴らしいイラストが多数掲載されています。彼女がどのようにしてアマチュアからプロのアーティストになり、そして、プロになってからのモチベーションをどうやって維持しているのか分かるでしょう。その他にも、チュートリアル、ヒントを通して、そのテクニックが具体的に解説されています。
書籍『The Art of Loish - ロイシュ画集』
著者:Loish
定価: 3000円 + 税
ISBN: 978-4-86246-434-7
サイズ:225 x 225 x 14 mm (A4変形)
総頁数:152頁(カラー)
発行・発売:株式会社ボーンデジタル
■書籍紹介ページ
https://3dtotal.jp/books/14631/