宇宙犬ライカと仲間たち:『Laika & friends』のメイキング
ニュージーランドの Gaboleps 氏 が 空想的で遊び心のある雪のシーン『Laika & friends』のメイキングを紹介します

はじめに
こんにちは! 時々 私は、犬の ライカ のことを考えずにはいられません。かわいそうに、彼女は自分が宇宙に打ち上げられるとは知らなかったでしょう。イラストの素晴らしいところは、異世界を創造できることです。この作品では、ライカ が宇宙のどこかに着陸し、新しい友達を作ったという設定になっています。
01 アイデアを得る
時間に余裕ができたので、デジタルペインティングに取り組むことにしました。まず、さまざまな画像を見てインスピレーションを探します。数多くの作品の中で、特に Sergey Kolesov の作品に惹かれました。それは、巨大な猫の像が太陽を見つめているという構図です。このアイデアを念頭に置いて、ラフスケッチを描き始めます。
落書きしながら、アイデアを探る
02 ベースの色を決める
ラフスケッチができたら、次は色について考えます。リファレンスとして、明るい夕焼けの写真を探し、そのうちの1枚を作品に重ねて制作スピードを上げています。
色を追加します
03 犬に変更
私は 犬派なので、猫を削除することにしました。この時点では、彫像なのか生き物なのか まだ決めかねていたので、作品のストーリーを練り始めます。マスクをかぶった2人の子供と、その周りの背景要素をスケッチしました。
この作品を制作している間は、色相環の配色を意識していませんでしたが、ここでシンプルな配色の公式を紹介します:
配色の公式: ベースカラーを 3/4、補色に近い類似色を 1/4 の割合で使う
ベースカラーを3/4、補色に近い色を1/4
04 ブラシ
使用したブラシは、Shaddy Safadi のブラシパックから選んだ1種類のみです。ただし、[ブラシ設定]>[カラー]で[色相のジッター][彩度のジッター][明るさのジッター]を僅かに調整しています。微細な色のバリエーションを使って描くのが 私の好みです。これらのオプションを使えば、1回のブラシストロークでさまざまな色とトーンを表現できます。
[ブラシ設定]パネルを自由に調整
05 方向性の決定
作品の方向性が明確になってきました。この先も変更は加えますが、主な特徴は そのまま残します。光の表現はまだ平坦ですが、問題ありません。光の雰囲気は次の工程で作り込んでいきます。私は通常、[トーンカーブ]や[特定色域の選択]フィルターを使い、グラデーションやソフトブラシでマスクしながら調整します。
スケッチの完成
06 光の形を加える
シーン全体の奥行きを強調するために、明るい部分を追加しましょう。これらの領域は、切り絵のシルエットのような平面形状として扱います。つまり、風景を 3D空間として考える代わりに、奥行きの違いによって浮かび上がる面白い形を見つけ、それらを 2Dオブジェクト(重なり合った平面レイヤー)として解釈しました。
平面の形で奥行きを加えます
07 ディテールを描き込む
光の表現が定まり、シーンに奥行きと面白い雰囲気が加わったら、キャラクターのディテールを描き込んでいきます。シャープで暗いブラシを選び、明確な輪郭を作りましょう。犬には宇宙服のようなものを着せ、毛並みの方向を定めます。ここでは、ハスキー犬のリファレンスを探し、適度なブラシストロークで毛の質感を表現する方法を考えました。
再び描き込む
08 トーン(色調)調整
ディテールを加える際は、各領域で使用する色に制限を設けることをお勧めします。例えば、空に新しいオブジェクトを描く場合、その最も暗いトーンは、すでに設定した色よりも暗くしません。
絵全体でこれらの制限を管理するには、ズームアウトする(デジタル)か、数メートル後ろに下がって(伝統的な手法)、全体を見るとよいでしょう。
トーンとコントラスト
09 クリーンアップ
しばらくの間、描き込みを続けます。この作品では、光と影を加えるプロセスをあまり体系的に進めていません。私の場合、中間トーンから始めて、光と影を加えることもあれば、暗いトーンから始めて、中間トーンを加えることもあります。明るい色調から始めて、だんだん暗くしていくことはほとんどありません。
描きこみ完了
10 仕上げの質感を加える
結果に満足したら、仕上げのテクスチャ(質感)を加えます。まず、イメージのコピーレイヤーを作成し、キャンバステクスチャでマスクをかけます。これにより、絵全体に布地のような質感が加わります。次に、このレイヤーの位置を数ピクセルずらします。テクスチャパターンが元の絵から少しずれることで、より自然でアナログな雰囲気が生まれます。
さらに、同じテクスチャの繊細なバージョン(細かい粒子)を新しいレイヤーとして追加し、テクスチャブラシで部分的に消して強さを調整します(不透明度や描画モードでも調整可能)。これで完成です!
テクスチャ(質感)を加える
プロのヒント:よく観察する
絵を描く上で最も大切なのは、対象をよく見ることです。見たものの色や形をしっかり分析する習慣をつけましょう。
特に役立つ練習方法は、目の前の色を見て「この色はどれくらいの明るさ(暗さ)だろう?」と考え、それを正確に再現することです。「この空の青は明るい青なのか、それとも少しくすんだ暗めの青なのか?」というように、色のトーンを意識的に見極める訓練をすると、絵の精度が格段に上がります。
トーンと色相を見極めます
完成イメージ「Laika & friends」
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