アルフォンソ・キュアロン、ポール・キング..。著名映画監督たちに聞く「見えない芸術の演出」
アルフォンソ・キュアロンは、現実世界を舞台にした映画を監督する傾向があります。ストーリテリングの新しい方法を見つけるために協力者を求める監督である彼は、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』『トゥモロー・ワールド』、そしてアカデミー賞を受賞した『ゼロ・グラビティ』で Framestore のチームと仕事をしてきました。
「私たちは、アニメーター、VFX、監督、撮影者などのアーティストとして、これまでにないものを創造することを目指しています。映画では何でもそうですが、想像力と新しい方法を見つけることが重要であり、それは人間やアニメーターから生まれるものです」
アルフォンソ・キュアロンは、俳優と同じように、動きと意図に焦点を当てたコーチングでアニメーターを指導しています。『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のヒッポグリフは、このような対話、「アイデアのピンポン」によって形作られました。
また、サンドラ・ブロック と ジョージ・クルーニー の動きによる演技、俳優とアニメーターのユニークな絆に驚嘆しています。キュアロンは『トゥモロー・ワールド』の画期的な CGIの出産シーンに代表されるように、シームレスに統合された「見えない」効果を追求しています。(youtube より)
Framestore は、ポール・キング 監督とのコラボレーションにより、映画『パディントン』や『パディントン 消えた黄金郷の秘密』のクマのパディントンとルーシーおばさんから、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』のウンパ・ルンパ、キリンのアビゲイル、犬のティドルズ、フラミンゴ まで。、多くの愛すべきちょっと風変わりなキャラクターを生み出してきました。
このインタビューでは、ポール がパディントンを「見つける」旅について語ります。初期ドローイングから、動きによってパディントンに命を吹き込む綿密な手作りアニメーションまでの探求について説明します。実写撮影後に「シーンの心」を注入することの難しさを明かし、観客が彼のキャラクターを好きになるためには「抑えること」が鍵になると強調します。
「クリーチャーが何をするのか、後でどう動くのか、まったくわからない状態で、俳優たちに そのクリーチャーとインタラクションしてもらわなければなりません。撮影現場で見つかることもあるし、できる限り把握しようとするけれど、アニメーションに入ると、またすべてが変わってしまうから、本当に行ったり来たりする作業なのです。シーンのタイミングも変わるし、雰囲気も変わる。 台詞で表現する必要があると思っていたことが、表情や振り向きざま、毛皮を吹き抜ける一陣の風で表現できることを発見することもある。すべてをできる限り完璧にしなければならないし、特にパディントンのような作品では、その後に「シーンの心」となる部分を入れなければならないのです」(youtube より)
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