【インタビュー】練習こそが完璧への道:3Dアーティスト Burak Gok 氏
トルコの 3Dア―ティスト Burak Gok 氏 が、その作品や制作ワークフローについて語ります

Q. 自己紹介をお願いします
こんにちは。Burak です。1992年生まれで、トルコのブルサという美しい街に住んでいます。昔からアートと音楽に夢中で、趣味や興味のあることはすべて独学で身につけました。3D には 2009年から取り組んでいますが、本格的にスキルを向上させたのは直近の数年間です。現在は 3Dアーティスト、ゲームアーティスト、キャラクターアーティストとして日々研鑽を積んでいます。
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Q. 制作ワークフローをおしえてください。アイデアはどこから得ましたか?
インスピレーションを得るために、主に Pinterest、Instagram、ポートフォリオサイト を見て回っています。ムードボードを作ったり、Photoshop で大まかにスケッチしたりしてアイデアをまとめ、構図を組み立てています。あるとき、Pinterest で Frederick Rättzen の美しいコンセプトアートを見つけ、それを 3Dで制作してみようと思いました。
「Lil Artist's Room」のワークフローでは、室内シーンとプロップを Blender でモデリングしました。テクスチャの一部は Photoshop を使って手作業で作成し、残りは freepik.com などのロイヤリティフリーライセンスのサイトから取得しています(テクスチャには加工を加えています)。カーテンなどは Marvelous Designer で制作、ライティングに補色を入れて、アニメーション は Blender でつけています(アドオン Animation Nodes を使用)。最終レンダリングの仕上げに再び Photoshop を使い、シーンにユニークなタッチを加えています。


「Lil Artist's Room」(オリジナルコンセプト:Frederick Rättzen)
Q. 制作で苦労したことはありますか? 新しい学びはありましたか?
「Lil Artist's Room」は挑戦的な作品でした。Animation Nodes はまだ開発段階のため、チュートリアルがそれほど多くなく、あったとしても古くなっている可能性がありました。私は基本的に自分で解決策を見つける性格なので、バグやクラッシュに直面しましたが、最終的に求めていたものを実現することができました。今では、このようなシーンを作るときにもより確信を持って取り組めるようになりました。
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Q. 仕事や個人プロジェクトで他に使用しているソフトウェアはありますか?
主に Blender、ZBrush、Substance 3D Painter、Marvelous Designer を使っています。最終イメージのカラーグレーディングには Photoshop、画面の録画やスナップショットには ShareX、データのバックアップには FreeFileSync、ムードボードを手軽に確認するため PureRef、アニメーションの作成には Premier Pro と After Effects を使っています。Unreal Engine と Marmoset Viewer はまだ勉強中です。最近は Houdini に夢中になっています。
Q. ポートフォリオをアップデートする秘訣・ヒントがあれば おしえてください。何かヒントはありますか?
毎週少なくとも1つの作品を完成させるように心がけています。通常は個人プロジェクトです。依頼を受けた作品もアップロードしますが、自分の好みに合うように調整を加えています。近年は SNS を活用するようになり、ビジネス面で良い影響がありました。これまではきちんと整理して問題を解決しようとするあまり、ポートフォリオ の更新で困っていました。そんなとき、beeple が40分で作品を制作する様子を見て、とても勇気づけられました。
今では小さな問題で立ち止まることなく、まず解決を試みるようになりました。新人アーティストには「完成作品が良く見えるか悪く見えるかを心配するのはやめること」をお勧めします。練習こそが完璧への道です。できるだけ多くの作品を制作すれば、徐々にポートフォリオが向上していくでしょう。
城の3Dプリント用データを準備していたところ、1時間ほどこの作品に没頭していました
自分がプレイしてみたいゲームのコンセプトについて考えていました
Q. SNS を使っていますか? お気に入りのハッシュタグをチェックしていますか?
いくつかの3D関連の Facebook グループに参加しています。また、アーティストとのつながりを保つために多くの Discord チャンネルにも参加しています。お気に入りのハッシュタグは毎月変わりますが、inktober、nodevember、3Dprinting、isometric、low-poly などがあります。特に nodevember が大好きです。みんなクレイジーなプロシージャル作品を公開していて、特に Blender の Animation Nodes アドオンを使った作品は素晴らしいです。
居心地の良い屋根裏部屋が大好きなので、作らずにはいられませんでした
Q. 芸術的な目標はありますか?
毎日伝統的な手描きの練習をしています。インクを使ったキャラクター制作が本当に好きです。クリーチャーをもっと上手く制作したいため、人間と動物の解剖学も学んでいます。現在はフリーランスですが、ゲームアーティスト、3Dアーティストとしてゲームチームに所属し、リモートワークで長期的に仕事をしたいと思っています。将来的には転居も検討するつもりです。大手ゲームスタジオで働くことをずっと夢見ているので、そのために技術向上に努めています。
Q. お気に入りのアーティストは誰ですか? 手描き/デジタルどちらでもかまわないので、理由も一緒におしえてください
Ian Spriggs と Hadi Karimi の作品が大好きで、彼らはとてもリアルなポートレート作品を手がけています。Cem Tezcan は本当に熱心なテクニカルデザイナーで、彼の作品は本当にインスピレーションを与えてくれます。Volkan Kaçar が作る 3Dと構図は本当に印象的です。彼の凄みは、3Dソフトに新しい機能が追加されると、あっという間に極めてしまうことです。
大げさに言うつもりはありませんが、もし伝統的な絵画の神がいるとしたら、きっと Kim Jung Gi でしょう。Alex Trevino は Blenderアーティストの中で私がインスパイアされている一人です。彼の作品は Blender 2.81 のスプラッシュ画面 に登場しています。Ian Hubertz はクレイジーな男で、私の 3Dに対する見方を変えてくれました。
Pablo Munoz Gomez、Danny Mac、Hossein Diba、Yuditya Afandi、Raf Grasseti、Mohamed Chahin、Andres Rios、Wikctor Öhman、Julien Kaspar、Minsung Jeon。これでも おそらく まだお気に入りのアーティストの半分以上を挙げきれていないと思います。
石油会社のために制作した作品
Q. 近年の作品についてお聞かせください
これまでローポリ作品を制作していましたが、現在は新しい道を歩み始め、ストーリーを伝える構図を制作しています。「Lil Artist’s Room」の制作もとても楽しめました。Animation Nodes やインテリアへの取り組みを続け、かわいらしく満足感のあるアニメーションを制作していきたいと思います。


「Snowland」
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