英国のキャラクターアーティストによる おすすめ ZBrush プラグイン 9選
英国のキャラクターアーティスト Danny Mac氏 が その愛用する ZBrushプラグインと、それらが欠かせない理由について語ります
はじめに
ZBrush にはさまざまなプラグインがありますが、常に注目されているわけではありません。これらには、ZBrush 内蔵の公式プラグイン、ダウンロードが必要な公式プラグイン、賢人たちが開発したサードパーティ製プラグイン(※ここで紹介するものは無料!)などがあります。本記事では、私が頻繁に利用するプラグインと それらを使うべき理由を紹介します。
※以下で紹介するプラグインのほとんどは[Zプラグイン]パレットやその他のパレットにあります。また、以下のリンクからダウンロードすることもできます(4-6を除く。また、ZBrush のバージョンによっては使用できない可能性がありますのでご注意ください)
■Resource Center(Pixologic / ZBrush)
https://pixologic.com/zbrush/downloadcenter/zplugins/
1. GoZ
厳密には、GoZ は ZBrush 用プラグインではなく、ZBrush と連携する他のCGツール用のプラグインです(最初にもってきた理由として、もし私がこのリストの中から1つだけ選ぶとしたら、それは GoZ だからです)。ワンクリックするだけで、ほとんどのCGツール間ですべてのモデルとマテリアル情報を転送できます。もし、ご使用のCGツールがデフォルトのリストにない場合、Modo、Lightwave、Daz、Poser などでサポートされているサードパーティ版を利用しましょう。Blender 用の非公式版は GoB という名前で公開されています(※私も使っています)。
2. ZBrush to Photoshop
ZBrush to Photoshop は、バージョン 4R8 から搭載されている素晴らしいツールです。ZBrush でレンダリングすると、7つの基本的なデフォルトのレンダーパスが得られますが、ZBrush to Photoshop には、24種類のパスオプションが提供されています(24種類です!)。すべてのパスは自動レンダリングされ、Photoshop に適切に配置されるので、すぐに合成に取り掛かることができます(Photoshop では、Masks、Effects、Geometry、Lights、Materials、Base Layers フォルダに分類されます)。もし、パスを個別に保存し、合成するとしたら、非常に手間がかかるでしょう。それらのパスはとても便利で、たとえば、ライトアングルを変更して、レンダリング後にライティングを変更することもできます。
3. スケールマスター(Scale Master)
ここ数年、ZBrush のスケール計算が一般的ではないことに対する不満を聞くことがあります。ZBrush のスケールの扱いが異なる理由は、何百万ものポリゴンを処理する能力と相関しています。しかし、3Dプリント技術の登場により、現実世界のスケールを設定したいと思うケースも出てきました。
スケールマスター(Scale Master)は そのニーズに対応したものです。このプラグインを使うと、モデルの正確なスケールを制御できます(基本的には ZBrush のスケーリングシステムを回避できます)。このプラグインの最も便利な側面の1つが スプラッシュスクリーンで、スケーリングシステムがどのように機能するかをわかりやすく説明しています。
4. Curves Helper
Curves Helper は、カーブを より簡単に制御するための本当に素晴らしいスクリプトです。ZBrush に Liquify(液状)と Elastic(弾性)機能が追加される前は、カーブをコントロールするのが非常に困難でした。そして、それらの機能が追加されたとはいえ、今でも頭を悩ませることがあります。Curves Helper は ZSpheres と連携して動作します。つまり、ZSpheres を使って 希望の形状を作成するだけで、このスクリプトがカーブに変換してくれます。
5. Ryan's Tools - スマート サブディバイド(Smart Subdiv)
ZBrush でよくある問題は、メッシュをサブディバイドすると少し縮んでしまうことです(ポリゴン数が少ないほど、収縮率が高くなります)。Ryan Kittleson氏 が作成したプラグイン Ryan's Tools のさまざまな機能をご存知ですか? この魔法のツールボックスにある[Smart Subdiv]ボタンを使えば、メッシュを縮ませることなくサブディバイドできます。彼がどうやってこんなことを実現したのか見当もつきませんが、これは非常にうまく機能します。ぜひ、試してみてください。他にもクールな機能がたくさんあります!
従来のサブディバイド / スマート サブディバイド