人類は死後、機械の体に意識を..。UEで制作、ショート『Nemosyne』

★Nemosyne(2分48秒)

そう遠くない未来、人類は死後、個々の意識を感覚ある機械の体にアップロードすることができるようになる。これにより、彼らは地球上で最後の日を迎え、義体の眼を通して記憶を再構築することができる。


[制作]バーチャルシネマトグラフ:Luc Delamare & Kevin Stewart
音楽:Nick Soole

これは、Kevin と私にとって、クリエイティブな環境で Unreal Engine を学ぶための練習でした。VFX のバックグラウンドを持つ 2人の実写撮影監督として、(MacInnes Studios 主催の)Real-Time Shorts Challenge に参加する機会に飛びつきました。スタートからゴールまで、30日かかりました(それまで Unreal Engine を開いたことがなかったため)。

「リアルタイム」についてのメモです。
『Nemosyne』は、HTC Vive Pro でバーチャルカメラをコントロールしながら、すべて Unreal Engine 内でリアルタイムに撮影されました。各ショットは、現実の映画のようなライティング原理で照明、実写のセットで行うようにカメラを操作し、各動作を記録しました。従来のCGIアニメーション作品では、このクオリティのショットをレンダリングするために、通常、数週間とは言わないまでも、数日を費やさなければなりませんでした。このリアルタイムでレイトレースされた最終的な「ビューティーパス」のレンダリングにより、非常に高速で効率的なワークフローが実現し、2人の 実写DPが実写セットで行うような写真に近い正確なライティングを達成することが可能になったのです。

タイトルには、ギリシャ神話の記憶と思い出の女神であるムネモシュネへのオマージュとして "Nemosyne" を選びました。(Vimeo より)

 


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