3頭の象徴的なドラゴン。海外ドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の VFXブレイクダウン映像

★Breaking Down The Breakdown - House of the Dragon - Moondancer & Silverwing(4分32秒)

ウェスタロスの世界は、Rodeo FX にとって特別な意味を持つ世界であり、ドラマの仕事が始まったのも『ゲーム・オブ・スローンズ』からでした。HBO『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2 に携われることは、これ以上ない喜びであり、今回は、息をのむような環境をだけでなく、3頭の象徴的なドラゴンの制作とアニメーションを手がけました。シーズン1 で登場した ヴァーマックス、ムーンダンサー、そして、ウェスタロスで最大級のドラゴンで、畏敬の念を抱かせる全く新しいクリーチャー、シルバーウィングです。

それぞれのドラゴンは、それぞれのシークエンスで明らかになる明確な個性を反映するよう、細心の注意を払って作られました。例えば、ムーンダンサーは、特に、エピソード3 のスリリングな追跡シーンで、より攻撃的でほとんど「パンク」のような態度を見せました。対照的に、シルバーウィングは気高く落ち着いた存在感を放ちながらも、特にウルフが暗い洞窟でドラゴンと遭遇する緊迫したシーンでは恐ろしさを保っていました。

実物をリファレンスにすることができないため、Rodeo FX のチームは、コウモリやコモドドラゴン、その他の爬虫類を研究し、実物よりも大きく感じられる生物を作り上げるべく、徹底的なリサーチに着手しました。それぞれのドラゴンは、雰囲気、性格、大きさ、重さ、そして巡航飛行速度など、あらゆる特徴を備えて、ウェスタロスの真の住人のように感じられるようにデザインされました。

飛行シークエンスは、俳優がバックに乗って撮影された現場映像と、Rodeo FX が開発した完璧なCGアセットがシームレスに融合したものでした。特に、ウルフがドラゴンピットの地下深くでドラゴンと初めて遭遇する場面で、シルバーウィングの巨大なスケールを喚起することが課題となりました。これは入念に配置された照明と複雑なアニメーションによって達成され、暗闇から現れたシルバーウィングの堂々とした存在感を際立たせましたた。

ドラゴンに加え、象徴的なウィンターフェル、シーズン7 でチームによって破壊される氷の壁、ドラゴンピット、高層聖堂、レッド・キープといった記念碑的なランドマークがあるキングズ・ランディングなど、重要なロケーションも複数開発しました。(youtube より)

 

★ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン2|メイントレーラー(2分30秒)

■ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン2(U-NEXT)
https://video.unext.jp/title/SID0103363

 


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