セーヌ川に人食いサメが! スリラー映画『セーヌ川の水面の下に』のVFXブレイクダウン映像

★Under Paris (Sous La Seine) VFX Breakdown(2分50秒)

MPC の VFXスーパーバイザー Arnaud Fouquet は、Xavier Gens 監督の映画『セーヌ川の水面の下に』の総合監修を担当しました。この映画では、MPCパリ&リエージュDigital DistrictUFX のチームが共同で制作した 全677ショットの VFXが使用されています。

MPCパリ&リエージュの VFXプロデューサー Arnaud FouquetLoriane Lucas は、288ショットの制作をコーディネートしました。その中には Florian WolffRyan Bardoul のスーパーバイズのもと、すべてCGIで制作されたシーケンスも含まれています。

「リアルなサメの動きと行動を得るために、サメの形態と動きを徹底的に研究しました」 チーフ アニメーター Augustin Paliard は、フェイクとなる各ショットについて、どのような動きをさせたいか、正確なビデオリファレンスを関連づけました。アニメーターがショットを開始するとき、彼は自動的にこれらのリファレンスを持っていました。

アニメーションと同様、サメの外見、テクスチャー、ディテールを分析するために膨大な数のリファレンスを集めました。皮膚のレンダリングは、光やサメの向きによって、時にはマット、時にはサテン、時にはメタリックと、まったく異なる表情になることがすぐにわかりました。CG担当の Florian Wolff とコンプ担当の Maxime Chaix が協力して、このような異なるレンダリングを実現する方法を開発しました。

もう1つ考慮すべき重要なパラメーターは、カラリメトリー(色度測定)における水の影響です。赤は 0~5メートル、オレンジは 10~15メートル、黄色は 15~25メートルで色が消えます。撮影のために、特別に潜水可能なクロムボールを作り、サメを撮影するたびに、ダイバーにこのボールとカラーチャートでサメの軌跡を追ってもらいました。これにより、CGサメに適用できるすべてのカラーバリエーションを回収することができました。(youtube より)

 

★トレーラー:Sous la Seine | Bande-annonce officielle VF (1分51秒)

トライアスロンの国際大会を控えたパリで、セーヌ川に巨大ザメが出現。流血の惨事を防ぐため、ひとりの科学者は自らの悲惨な過去に向き合うことに。

■セーヌ川の水面の下に(Netflix)
https://www.netflix.com/jp/title/81210788

 


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