どのようにして、ここまでリアルになったのか? 映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の VFXメイキング映像

★How Avatar’s VFX Became So Realistic | Movies Insider(12分33秒/ 制作:Insider

ジェームズ・キャメロン監督は、『アバター』(2009年) の続編を作るのに、13年の歳月を費やしました。その時間は、続編である『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2023年) を、前作以上に技術的に画期的なものにするために費やされました。1作目の水上シーンは実際には乾いたセットで撮影されたが、監督とスタッフは、水中と水上の両方で実際に機能する パフォーマンス キャプチャ ステージ を構築しました。

しかし、可能な限り鮮明なリファレンス映像を得るために、キャストは長時間息を止めることを学ばなければなりませんでした。そうして、シガニー・ウィーバー と ケイト・ウィンスレット は、息の泡で顔が見えなくなるのを気にすることなく、水中で演じることができるようになりました。また、『アリータ:バトル・エンジェル』(2019年) のために開発された2台のカメラを取り付けたヘルメットのおかげで、スタッフは サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、スティーブン・ラング の演技を、さらに正確にナヴィの相手役に移し替えることができました。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のために特別に作られたツールにより、スタッフは撮影中にあるシーンのラフなCGレンダリングを見ることができ、WetaFX はこれまで以上に説得力を持って CGと実写の要素をシーンに配置することができました。VFXアーティストたちは、キャラクターの顔の表面の奥深くまでアニメートできる全く新しいシステムを使って、CG でさらにニュアンスのある感情を作り出すことができました。

これらの新しいシステムは、映画『ホビット』(2012~2014年)のゴラム、『猿の惑星』3部作(2011~2017年)のシーザー、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)や『アベンジャーズ/エンドゲーム』のサノスの開発がなければ、存在しなかったでしょう。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』で Weta が 3,198 のパフォーマンスキャプチャをトラッキングしながら、2,225 の水のショットを作成できたのも不思議ではありません。(youtube より)

 

 

★映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』本予告編(2分28秒)

舞台は第1作目から約10年後、地球からはるか彼方の惑星パンドラの神秘的な世界。元海兵隊員のジェイク・サリー(サム・ワーシントン)とパンドラの先住民ナヴィの女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)の子供たちからなる家族の物語。一家は神聖なる森を追われ海の部族に助けを求めるが、その楽園のような海辺の世界にも人類の侵略の手が迫っていた。(youtube より)

■アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(20世紀スタジオ)
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/avatar2

 


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