GPUレンダリングエンジンを新しいレベルに。3Dレンダリングツール Light Tracer Render 2.6.0 リリース

3D&物理ベースGPU レンダリングツール Light Tracer の開発者から、更新情報をいただきましたので紹介します。


Light Tracer は、超簡単、高速、そして 驚異的な物理ベースの 3Dレンダリングツールで、ほぼすべての GPU で正確なレイトレーシングを実現します。インタラクティブなワークフローにより、3Dモデルのフォトリアルなショットやビデオを素早く作成することができます。

Light Tracer Render 2.6.0 では、Light Tracer の GPUレンダリングエンジンを新しいレベルに引き上げることに注力しました。大幅に改善されたコースティックスモード(Light Tracer 2.0で導入)は、Bi-Directional Path Tracing(BPT/ 双方向性パストレーシング)に基づき、複雑な間接照明による素晴らしいシーンをレンダリングすることができるようになりました。

マテリアルモデルが大幅に拡張されました。独立したバンプマップによるラフコーティング、薄膜の虹彩、分光学的に正確な分散などのエフェクトをシミュレートすることができるようになりました。シャドウキャッチャーの改良により、3DモデルをHDRI環境にシームレスに配置することができます。

2.6.0 では、レンダリングにアウトラインを追加したり、アートをスケッチのようにスタイライズしたりできるノン フォトリアリスティック レンダリング機能も導入されています。また、UI にも工夫が凝らされており、製品やシーンをシンプルかつ楽しくデザインすることができます。

 

【主な改良点】
・新コースティックスモード / 双方向パス トレーシング
・Roughness(粗さ)を調整するクリアコートの改良
・虹色のエフェクトを表現する Iridescence プロパティ
・宝石を高精細に表現する分光精度の高い Dispersion(分散)
・異方性反射の回転をコントロール
・独立したUVトランスフォームを実現(ベースレイヤとコートレイヤで独立)
・アウトライン レンダリング
・シャドウ キャッチャーの改良
・ドラッグ&ドロップの拡張
・アドバンスド クローニング

■Light Tracer 2.6.0
https://lighttracer.org/blog/light-tracer-render-2-6-0/

 


編集部からのおすすめ:映像制作における色調補正、カラーコレクション、カラーグレーディングを学ぶには、書籍『カラーグレーディング 101:映像制作における色調補正の基礎』をおすすめします。