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チュートリアル

『アナと雪の女王』、マシュマロウのメイキング

制作:Francis-Xavier Martins

Web: http://www.behance.net/polyjunky

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イギリスの3DアーティストFrancis-Xavier Martins氏が、映画『アナと雪の女王』に登場するキャラクター「マシュマロウ」の作成方法を解説します(ZBrush、Photoshop使用)

Francis-Xavier Martinsは、イギリスのブライトンを拠点とするフリーランス 3Dアーティストです。Rage、Kuju、Climaxを含む複数の会社で働き、携わった作品に『Eyetoy』、『Grease』、『Sudeki』、『DJ Hero』があります。また、シニア・アーティストとして、いくつかのプロジェクトでワークフローやトレーニングの統合を担当してきました。

ステップ01

このモデルは、卓越したアーティスト Cory Loftis氏 が手掛けたディズニーの『アナと雪の女王』のコンセプトワークにインスパイアされたものです。まず、ZBrush の[PolySphere]で作業を開始、ダイナメッシュ(DynaMesh) を解像度128で適用、[Move]ブラシで形を引き出しました。続けて、[CurveTube]ブラシで腕、足、指を作成。[Dam_Standard]ブラシで基本的なラインを描きました。

インスピレーションとなった、Cory Loftis氏によるコンセプトアート © Disney

インスピレーションとなった、Cory Loftis氏によるコンセプトアート © Disney

図01.[PolySphere]から胴体を作る

図01.[PolySphere]から胴体を作る

ステップ02

ここでは、[ClayBuildup]ブラシでフォームを構築し、[hPolish]ブラシで領域を平たく、滑らかにしました。また[ClipCurve]ブラシで鋭い指を作り、[Polish]と[Project]をオン、高解像度(528)に設定してダイナメッシュを実行しました。

図02.[Clip Curve]ブラシで指を鋭くする

図02.[Clip Curve]ブラシで指を鋭くする

ステップ03

次に[InsertSphere]ブラシで必要な場所に氷のかけらを挿入。トランスポーズツールでそれらを広げ、[hPolish]ブラシでシャープなエッジを付け足しました。

図03. 氷のかけらを入れ込む

図03. 氷のかけらを入れ込む

ステップ04

ダイナメッシュを実行したすべての氷のかけらは1つのサブツールです。このとき、どのトランスポーズツールを使っても、[Ctrl]+クリックで、必要に応じて個々のピースを選択できるように、[Auto Groups](Tool > Polygroups)をオンにしておきます。その後、デフォルト設定で[ZRemesher]を適用します。

図04-a. 氷のかけらにダイナメッシュを実行後、ZRemesherを適用します

図04-a. 氷のかけらにダイナメッシュを実行後、ZRemesherを適用します

図04-b. トランスポーズツールの[Ctrl]+クリックで簡単に選択できます。他のすべてはマスクされます

図04-b. トランスポーズツールの[Ctrl]+クリックで簡単に選択できます。他のすべてはマスクされます

ステップ05

この段階では、[ClayBuildup]や[hPolish]ブラシなどで、あらゆる場所のやり直しとブラッシュアップに専念します![Orb_Crack]ブラシ (※ https://vimeo.com/26399689 のコメント欄のリンクからダウンロード可能)で線を描き、[TrimDynamic]ブラシで氷のかけらに磨きをかけます。また、色を黒に変更してシルエットがきれいに見えるか確認しましょう。

図05-a. モデルに質感を加える

図05-a. モデルに質感を加える

図05-b. シルエットを確認する

図05-b. シルエットを確認する

ステップ06

モデルの内部は[Standard]ブラシ(Zaddをオフ)でダークブルーにペイントしました。氷のかけらはライトブルーでペイント、ほんの少し紫色の部分も作ります。胴体の変化にサーフェスノイズ(Tool > Surface > Noise)を使用。胴体の質感に ZbroのCusttom Matcap を修正したものを、氷のかけらにMatCapの[SilverFoilBright]を適用しました(図6。胴体はまだ左右対称になっているので、修正が必要です!)

図06. 胴体のスペキュラは少し抑える

図06. 胴体のスペキュラは少し抑える

ステップ07

モデルのポージングには、[TPoseMesh](ZPlugin > Transpose Master)を使います。[Transparent](Render > Render Properties) 、[BPR Transparent Shading](Tool > Display Properties) をオン、[BPR Transparency]ですべての氷のかけらに透明度を設定してレンダリング。カラーパス 、シャドウパス、AOパス、マスクパス、Depthパスを書き出し、Photoshopでコンポジットしました。最後にブラシストロークを数回加え、雪を入れて完成です。おいしそうなマシュマロウですね。きっと皆さんも「ありのままの~ 」と歌いたくなることでしょう。楽しんで読んでいただけたなら幸いです!

図07. 最終タッチを加える

図07. 最終タッチを加える

トラブルシューティング

[TPoseMesh]使用時にエラーが出る場合、まず、ポーズしたメッシュをハードディスクに保存します(Tool > Export)。次に、高解像度のオリジナルメッシュを再選択して[TPose > SubT]ボタンをクリック、ポーズしたメッシュを読み込みましょう。これでポーズはオリジナルモデルに転送され、それぞれのサブツールも更新されます。私はこれを理解するまで少し試行錯誤しました!

図08. おいしそうなマシュマロウの最終形

図08. おいしそうなマシュマロウの最終形


■完成作品ターンテーブルムービー(12秒)


オリジナルURL(英語):
http://www.3dtotal.com/tutorial/2073

翻訳:STUDIO LIZZ(Nao)
編集:3DTotal.jp


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